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38話 ページ40

翌日______


「黄瀬くんおはよ」

「あ、芽亜里ちゃんおはよう」

「あれ?今日はやけに嬉しそうじゃない?」

「そうっすか?多分芽亜里ちゃんと一緒に帰れるからっすかね?」

「ふふ、そう言ってくれて嬉しい」


やっぱり芽亜里の思った通り黄瀬くんは芽亜里のことが好き!

黄瀬くんこそが芽亜里の運命の人!

「じゃ、朝練行こうか!」

「うん!」


_______

_____

__


「それで青峰っちにはまた負けたんスよ〜…」

「そうなんだ〜でも黄瀬くんかっこよかったよ!」


放課後になり黄瀬くんと帰っていた。

着替えたあと、少し黄瀬くんは遅かったが気にしない。

いよいよ告白して付き合う時が来た。

緊張…はしない。

だって絶対OKなはずだから。


「黄瀬くん」

「ん?どうしたんすか?急に止まって…」

「芽亜里、黄瀬くんのことが好きなんだ」


ここはあえてストレートに思いを伝える。

黄瀬くんは驚いたような顔をして、そしてまたまぶしそうに笑った。

彼の存在そのものがまぶしい。

そして


「俺もっス!」


今度は歯を見せて笑った。

ほんとに彼の笑顔はまぶしい。

ほらね?芽亜里にかかれば落ちない男なんていないの。


「ほんと!?やった…!」


芽亜里は黄瀬くんに抱きつき嬉しい気持ちをアピール…なんて言ったら本当は嬉しくないように聞こえるけど、本当に嬉しいの。


「俺も嬉しいよ」


黄瀬くんは芽亜里を抱きしめ頭を撫でた。

黄瀬くんが今どんな顔をしているかわからない。

でも嬉しそうにしているに違いない。


「それじゃあ、明日!」

「うん、ばいばい!」


そう言って別れた。

幸せだ。

本当に。

明日皆が芽亜里を祝福してくれるのが目に浮かぶ。

桃井なんてもう知らない。

気にしない。


「本当におめでとう芽亜里ちゃん」

「っ!?」


耳元でささやかれぞわっとした。

後ろを素早く振り返るとやっぱりそこには


「さつき…ちゃん…」

「どうしたの?私は芽亜里ちゃんを祝福してあげてるの、そんな警戒しないで、大丈夫なにもしないよ」

「…」


どうしてこいつは…


「あなたに謝ろうと思って追いかけてきたの、この前は水かけちゃってごめんね?冷たかったでしょ?風邪引かなかった?」

「どうしてあんたは芽亜里が幸せだと思った時に現れるの!?何!?ストーカー!?昨日のメールもあんたでしょ!?」

「…メール?なんのこと?」

「しらばっくれないでよ!昨日送ってきたでしょ!?」

「ううん、私は送ってないよ」

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りんや(プロフ) - ハートの時計さん» コメントありがとうございます^^*では、続編公開しますね! (2017年6月15日 21時) (レス) id: 683cd6e004 (このIDを非表示/違反報告)
ハートの時計(プロフ) - 続編楽しみです! 頑張ってください!!! (2017年6月14日 22時) (レス) id: def9e50cf5 (このIDを非表示/違反報告)
satsuki(プロフ) - ハートの時計さん» コメントありがとうございます!そう言っていただけて嬉しいです! (2016年7月25日 19時) (レス) id: 0f8f4aa8b5 (このIDを非表示/違反報告)
ハートの時計(プロフ) - 面白いです! 続きが楽しみです (2016年7月24日 19時) (レス) id: 2c10ee03cd (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:りんや | 作成日時:2016年5月24日 20時

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