アナタに最高のBadendを【黒バス】 (ページ31)

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29話ページ31

桃井side

「なぜ言う通りに動かない」

「別にいいじゃない、どう動こうと私の勝手でしょ？赤司君だって早く楽しみたいと思ってる」

「それはそうだが、あれはやりすぎだ、怪しまれるだけだろ」

「…わかった…おとなしくしとけばいいのね」

水道場に座り私はタオルで髪を拭きながらため息をつく。

目の前には仁王立ちの赤司くんとメガネを抑えるみどりん。

「思い通りにいかないからって性癖を私に向けるのはやめてよね、私が受け入れるのはテツくんと先輩だけなんだから」

「そんなこと言っていつも受け入れてるのは誰だ？」

「それは私の性癖の話でしょ？赤司くんとみどりんの性癖私嫌いなんだからね」

私の性癖上、赤司くん達を受け入れるのは仕方ない。

でもそれでもテツくんや先輩以外に触れられるのは気持ち悪い。

触れられるたびに吐きそうになる。

毎晩触れられた場所は真っ赤になるまで擦って洗っている。

「俺は別に転校生には興味ない」

「まあ、あの子のあれどこにでもいそうなのだったもんね～、みどりん珍しいのがすきだもんね～私みたいに」

「お前のは興味ない」

「え～ひどい、これでも珍しい方なのに～」

足をぶらぶらさせながらみどりんを向く。

心底どうでもいいという顔をして目を逸らす。

知ってるよ、本当は今にでも私のをコレクションにしたいって思ってること。

だから目を合わせないんでしょ？

「とりあえず桃井は転校生と灰崎の監視」

「どうして偽物さんまで～？」

「…先輩になにかあってもいいもいいのか？」

「…先輩だすなんてずるいよ、分かった」

それから赤司くんとみどりんは体育館に戻って行った。

ほんとにめんどくさい。

私だってあれを望んでる。

それでもうざい。

あの瞳。

みどりんはまだいい。大ちゃんもむっくんもテツくんも。

だけど赤司くんときーちゃんは違う。

あの二人は先輩のことが好きなのだ。

そんなの許せない。

あの二人は男の子。そして私は女の子。

敵うわけないのだ。

だって先輩も女の子なんだから。

あとは偽物さん。

幼馴染なんてふざけないでほしい。

絶対先輩は渡さないんだから。

だから、早く終わらせてしまおう。

私だって快楽が欲しい。

だけど

私は気づいてしまった。

あの子を見る先輩の瞳を。