アナタに最高のBadendを【黒バス】 (ページ16)

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14話ページ16

結局授業に遅れてしまった。

体育は１組２組合同だから桃井も遅れたはず。

アイツらがしていることはAの為だと言う。

ほんとにそうか？

俺はそうは思えない。

アイツらはただ自分の欲を満たしたいだけだ。

それに偽物さんって何なんだよ。

あいつはいつも俺を偽物さんと呼ぶ。

俺は正真正銘灰崎祥吾。

一体誰の偽物と言うのだ。

＿＿＿＿…

体育館に付くと既にバスケが始まっていた。

キセキの世代がいるんだから、１組が勝つに決まってんだろ。

｢灰崎くん｣

｢…テツヤか｣

｢遅かったですね｣

｢…捕まってたんだよ、お前の女に｣

｢…桃井さんですか？｣

｢ハハッ、自分の女だって認めるんだ｣

｢別にそういう訳じゃないです｣

｢…まぁ、お前とアイツのパラフィリアは対って言っても良いくらいだからな｣

だから、桃井がこいつを好きになる理由も分かる。

桃井はこいつもAも好きだ。

でも女が女を好きになるのはおかしいだろ。

だから、テツヤを選べばいいのに。

なんて、言ったら殺されるかも知れないから言えないけどな。

｢何を言われたんですか？｣

｢ん？…ああ、Aに手ぇ出すなっ、出したら殺す、だとよ｣

｢それだけA先輩が大事なんですね…桃井さんらしいです｣

｢なんで桃井らしいとかそんな軽いんだよ…｣

｢…それが桃井さんの愛情表現なんですよ｣

｢お前らのパラフィリアもサイコパスも…自分達でどうにかおさえられねぇーのかよ｣

｢僕は制御するのも興奮するのも、自分では何もできないですから…｣

｢…お前も結構やばいパラフィリア持ちだったな…｣

頭を抱え目を瞑る。

目の前にいるテツヤやキセキの奴ら、それに桃井。

何もかも消えてしまえばいいのに。

皆死んじまえばいいのに。

そうすればあいつは自由になれるのに。

｢祥吾くん？どうしたんですか？｣

｢今のお前はどっちなんだ…｣

どいつもこいつも、可笑しい奴ばかりだ＿＿＿