片隅の歌。【一人ぼっちの私が変わるまでの物語】

memory data 02「私の存在意義」 ページ3

A「え、ええ、XYZに入りませんか…?(震え)」


唐突すぎるよまふまふさん…!まずこんな活動歴3ヵ月のルーキーがXYZに入れるわけがないよ!!


どうしよう悠李…。XYZに入ったら…!


私の存在が日本中に知れわたっちゃうよ…!


[3ヵ月前]
A『就職決まんない…。』


いかさん『あんた病院付属の高校だったでしょ?大学行かなくても医者とかになれるんじゃない?』


A『患者と喋れない。』


いかさん『えー…。じゃあ歌上手いし歌手とか?』


A『テレビ?ライブ?論外。歌は好きだけど。』


いかさん『…ほんとにあんたコミュ症だよね…。ねえ、A。あんたってなりたい物とかないの?』


A『 なりたい物?』


私のなりたい物かぁ…。
あ、そう言えば昔、私を助けてくれた人がいたなぁ…。
…! そうか。
私を救ってくれた人は、私の…


A『私、誰かの存在意義になりたい。』


いかさん『存在意義?』


A『私は、あの人がいたから頑張れた、あの人がいたから出来た、って言われるような人になりたい。』


いかさん『おぉ…!』


A『でも誰かと会話はしたくない!』


いかさん『えぇ…。そ…そんなドヤ顔で言われても困るわよ…。んー…。でも、それなら…

私は?』


一瞬本当に戸惑った。


A『…モノマネ芸人になれと?』


いかさん『違う。そうじゃない。

はあ…私の職業なーんだ?』


A『歌い手。…って、え?』


いかさん『私この前コメで存在意義って言われた。(ドヤァ)』

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…悠李。私はこうやって歌い手になったけど…他の歌い手様と話せないよ!しかもXYZと言えばライブするじゃん!歌えないよ!もう悠李のバカ!あんぽんたん!(八つ当たり)


A『でも…。』


XYZに入れば、もっとたくさんの皆に私の歌を届けられるんだよね…。


A『…よし。』




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