【歌い手】同じでも違うもの (ページ18)

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十八日目.愛に飢えすぎた彼女の話ページ18

No.side

彼女はいつも愛に飢えていた

どうしたら自分も少女のように愛されるのか

どうしたら多くの人から愛を貰えるのか

『私だって愛されたい』

と

彼女は一般の家庭で育ってきたハズだった

優しい父親と母親がいて

自分そっくりの双子の姉がいて

毎日を楽しく過ごしてきていたハズだった

でも、その幸せは小学２年生の時に奪われる

不運にも交通事故で父親が亡くなり

そのショックで母親も亡くなった

今の彼女らの母親は里親であり、本当の母ではない

しかし、その母は何にでも八つ当たりする最低な奴で

当時泣いてばかりいた彼女にすぐ暴力を奮ったりした

そして必ず吐く台詞が

｢あんたなんか生まれてくるんじゃなかったのよ｣

｢あんたと一緒にいるあたしと詩乃のこと考えて｣

｢は？親に向かって口答えするんじゃないよ｣

彼女は引き取られたときから虐待を受けているため

自分は愛されていない

そう思うようになってしまったのだ

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