姫 ページ9
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「誰が良かったんだ?!」
さっきから質問攻めの若武。
「えっと……、」
喋り出すと、急に周りがシーンとする。
「忍はストレートでなんか気持ちが伝わってきた。
黒木君なら、絶対後悔しなさそうだな、って思って、
翼は、カレカノになってみたいって思ったし、
小塚君は、思わず頷きそうになったし、
上杉君は、言われて、凄く嬉しいかった。」
一気に喋ると、皆の顔がだんだん晴れていくのが分かる。
「最後に若武なんだけど、
なんか…普通、かな。」
そう言った瞬間、皆がプッと吹き出す。
若武だけ、顔を真っ赤にさせていたんだ。
「なんで俺だけ?!
………酷くね…?」
その目には涙が溜まっていたんだ。
ごめん、と言いかけたとき、翼が口を塞ぐ。
「謝っちゃダメでしょ?
これは、若武の罠。」
「美門?!
言うなよっ!!!」
その声は、さっきとは違って、すごく慌てていた様子だったから、言ってやったんだ、
「若武の詐欺師。」
<完>
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小東(プロフ) - Lannuさん» うわぁっ、ほんとですか?!嬉しいです… 今回は、読者様にキュンキュンして貰いたかったので、その様な感想貰えて嬉しいです!!! こちらこそ、読んでくださって、コメントも下さり、ありがとうございました! (2020年6月7日 12時) (レス) id: 62007663da (このIDを非表示/違反報告)
Lannu - それぞれの個性が出ていて、読んでいて楽しかったです!違いはあっても、やっぱり皆キュンキュンしちゃいますね笑楽しい小説をありがとうございました!! (2020年6月6日 21時) (レス) id: 4a7ac0d1c3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:小東 | 作成日時:2020年5月26日 9時