検索窓
今日:4 hit、昨日:6 hit、合計:2,499 hit

murder on D street かすみ ページ22

推理の部分は作者の都合により割愛させていただきます。申し訳ございません。


乱歩が推理をし始め、太宰がかすみを力強く押し出すシーン。


「…」


「どうした太宰、ここはかすみちゃんを押して犯人を逮捕する名シーンじゃないか」


「…だって乱歩さん、かすみちゃんを突き飛ばすなんてできませんよ!こんな触ったら折れそうな華奢な体してるんですし!」


「そ、そんなこと…」


かすみはそう言いつつ何時突き飛ばされても良いように身構える。


「私にはできない!」


太宰はそう宣言すると後ろ手に手を組んだ。


「じゃあ僕がやるよ。かすみちゃん行くよ!」


「ぁ、はぃ!」


乱歩もどこか手加減しながらかすみを突き飛ばす。


「きゃっ…」


かすみから可愛い悲鳴が聞こえた。


かすみは突き飛ばされると犯人の手をねじり上げる設定だったが。


かすみは突き飛ばされた勢いで驚き、犯人を押さえ込むのも忘れそのまま犯人と共に倒れ込んだ。


「ご、ごめんなさい…」


かすみは困った顔をして犯人に謝った。


犯人は至近距離でかすみの綺麗な顔に見つめられ、頬を少し朱に染めた。乱歩はそれを見て不満顔である。


「じゃ、じゃあ、手、やりますね…痛かったら、ごめんなさぃ…」


かすみは側から見ても優しそうに見えるほどそっと犯人の手をねじり上げた。


犯人もわざと苦しそうな顔をする。優しい。


「離せ!僕は関係ない!」


「逃げても無駄だよ。犯行時刻は昨日の早朝。現場はここから140米上流の造船所跡地」


「なっ、何故それを……!」


「そこに行けばある筈だ。君と、被害者の足跡が。消しきれなかった血痕も」


「どうして……バレるはずないのに……」


箕浦が犯人の肩に手を置き、手錠を取り出した。


「続きは職場で聞こう。お前にとっては……元職場になるかも知れんが」


そこからは警察署に移り、取り調べは乱歩のおかげで淡々と進んだ。


「それじゃあ事件も解決したし!かすみちゃん、ご飯行こうか!」


「乱歩さん、それは私も同行して…」


「じゃあ太宰の奢りで」


「えっ⁉ま、まぁ…かすみちゃんと一緒なら、仕方ありませんね…」


「かすみちゃん、今日は太宰の奢りだから遠慮しなくて良いよ!」


「太宰さん…ありがとうございます…」


かすみは太宰に微笑んだ。


「(う、美しい…!これが男?なんで男なんだ…神は不公平だね…)」




続く。

人をコロしてシねよとて 代役・かすみ→←murder on D street かすみ



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (1 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
2人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:三日月 | 作成日時:2019年4月27日 20時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。