【too care?】 ページ34
「おい!主人!ちょっと、このコーラ全然冷えてねーぜ!!」
そう言って、客のひとりが席を立った。
「なんだ、この店!!生温いコーラ出すのか!?金は払わねーぜ、バカヤロー!!」
男の言葉にジョースターさんが少し怪訝そうな顔をする。
ジ「おい待て!」
冷蔵庫に向かっていたウエイター、もとい、店の主人をジョースターさんが呼び止めた。
ジ「コーラ、冷えてないのか?」
「れ、冷蔵庫が壊れちまってましたァ…」
そう言って、店の主人は申し訳なさそうに頭を下げる。
(こう見れば、普通なんだけど…)
少し挙動不審なのが気になるが、私が気にし過ぎているのかもしれない。DIOに近づいたことで、多少気持ちが落ち着かなくなっているのは間違いない。
ポ「なぁ、ジョースターさん…」
ポルナレフがタバコを咥えて、火をつける。
ポ「少し神経質すぎるぜ。例えば仮にあの主人が敵だとして、俺達に毒をもろうと…しているとしよう!」
チラリと店の主人の様子に目をやった。こちらの話を聞いているのかいないのか、私たちに背を向けて何かをしている。
ポ「俺達がどうしてこの店に入るとわかる?この町にはこんなに沢山の店があるのに、選んだのはこの俺だ。一軒しかないのならともかく何軒もあるぜ?」
ジ「用心に越したことはない、と言ってるだけだ」
ポルナレフの言葉に少しムッとした様子のジョースターさんに、ポルナレフはすこし肩を竦めた。
ポ「そんなにこだわるなら店を変えようぜ!」
ガタガタと席を立ち、ポルナレフが通りの向かいを指さす。
ポ「向かい側の店に移ろうぜ」
『…そうね』
ポルナレフに続いて立ち上がろうとした時だった。
「火事だあ───!!」
メラメラと炎が店の前に上がっている。
「俺の店が燃えてしまうだあ────っ!!!うわああ───!!!誰かが道に捨てたタバコの火がゴミに燃え移ったんだァ───!!!」
みるみる大きくなる炎に唖然とした。隣のポルナレフも面食らっているように店を見つめている。
『…まさかさっき捨てた─』
ポ「ち、違ぇよ!」
首を振るポルナレフに「それならいいけど」と呟いて私はまた席に座り直した。
ジ「おい、主人。やっぱり初めのとおり、紅茶4つでいいや」
その言葉に主人は頷いて、店の奥に消えていった。
(…本当に、何も無い…といいんだけど)
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神奈(プロフ) - つまらない作品ですが、見て下さりありがとうございます!同じことを言いますが、更新頑張ってください( ^ω^ ) (2019年4月24日 22時) (レス) id: c414ab850f (このIDを非表示/違反報告)
りと(プロフ) - 神奈さん» 神奈さんの素敵なコメントに最高に「ハイ!」ってやつだアアアア!!! 改めまして、励みになるコメントありがとうございました!神奈さんの作品も、また拝見させていただきますね!これからも楽しんで読んでいただけるよう努力してまいります!よろしくお願いします! (2019年4月24日 22時) (レス) id: 21e67a9066 (このIDを非表示/違反報告)
神奈(プロフ) - 今起こった事をありのままに話すぜ…私はついさっき1話を見たばっかだっただが、気付いたら【stronger】まで読んでいた…何を言ってるか分からねーと思うが、私にも分からなかった……まぁ、短く言って面白かったです!頑張ってください! (2019年4月24日 2時) (レス) id: c414ab850f (このIDを非表示/違反報告)
りと(プロフ) - (名前)さん» (名前)さん、ありがとうございます!楽しんで頂けたようで幸いですヾ(●´∇`●)ノこれからも更新していきますので何卒よろしくお願いします! (2019年1月20日 22時) (レス) id: 193ad08974 (このIDを非表示/違反報告)
(名前)(プロフ) - 気づいたら1話からここまで読んでいた.......!続きが楽しみです! (2019年1月20日 5時) (レス) id: d9386c92f1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:りと | 作成日時:2018年11月2日 0時