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【無事を祈って】 ページ30

『ッ…』

 ジョジョとイギーの姿はすぐ砂丘の向こうに消えてしまった。ここからでは姿は見えない。

(今は…無事を祈るしかないわ)

 幸い、スタンドはジョジョを追尾し続けているらしく、砂を巻き上げて進んでいる。あの距離なら、こちらまで戻ってくるのに時間がかかるだろう。

『ジョースターさん、ポルナレフ、2人の応急処置を進めましょう。今、私達に出来ることはそれだけです』

 血まみれになったゴム手袋を見たジョースターさんが小さく頷いた。

ジ「アヴドゥルの傷は?」

『浅いですが、出血が多いです。このままじゃ血が足りなくなる…』

ポ「花京院は言うまでもねェ…!早くあのスタンドをどうにかしねェと、マジで失明しちまう…!」

 早くジョジョが敵スタンド使いをなんとかしてくれることを祈るしかない。私はぎゅっと歯を食いしばって、アブドゥルさんの傷を抑えていた。少しずつ出血は減ってきている。ジョースターさんが差し出してくれたガーゼを、彼の傷の上に置いた。

ア「う……うぅ…」

『アヴドゥルさん…!』

ア「スタ、ンドは…」

『スタンドは今ジョジョとイギーが追跡してます…!きっと彼らならやってくれるわ…』

ア「あの、スタンドは…き、けん…だ…」

ヒュー、と苦しそうな息をするアヴドゥルさんを制し、分かっていますと縦に首を振った。

『きっと、大丈夫ですから…!だから、今は休んでいてくださいね』

 返事をする気力もないのか、またアヴドゥルさんは目を閉じてしまった。気絶している、とは分かっていても、インドでの事が頭によぎってしまう。

(大丈夫…そうよ、きっとジョジョがなんとかしてくれる…!)

 眠ってしまったらしいアヴドゥルさんをそっと砂の上に寝かせて、私は車を見た。ジョースターさんとポルナレフがタイヤを変えたり、故障部位の確認をしたりと忙しそうにしている。

『車、どうですか?』

ジ「なんとか…少し修理すれば十分に持ってくれそうじゃな」

ポ「ジョースターさん、ジャッキ上げてくれ!」

ジ「ちょっと待たんか!……A、悪いが怪我人はお前に任せておくぞ」

『はい』

 忙しそうな2人から、ぐったりとしている2人に目を向ける。二人とも気を失っているのか、眠っているのか、弱々しい呼吸だけが聞こえてきた。

(…早く2人を病院に)

 その時、背後でエンジン音が響いた。




ポ「A、動いたぞ!」

【謎】→←【好転】



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神奈(プロフ) - つまらない作品ですが、見て下さりありがとうございます!同じことを言いますが、更新頑張ってください( ^ω^ ) (2019年4月24日 22時) (レス) id: c414ab850f (このIDを非表示/違反報告)
りと(プロフ) - 神奈さん» 神奈さんの素敵なコメントに最高に「ハイ!」ってやつだアアアア!!! 改めまして、励みになるコメントありがとうございました!神奈さんの作品も、また拝見させていただきますね!これからも楽しんで読んでいただけるよう努力してまいります!よろしくお願いします! (2019年4月24日 22時) (レス) id: 21e67a9066 (このIDを非表示/違反報告)
神奈(プロフ) - 今起こった事をありのままに話すぜ…私はついさっき1話を見たばっかだっただが、気付いたら【stronger】まで読んでいた…何を言ってるか分からねーと思うが、私にも分からなかった……まぁ、短く言って面白かったです!頑張ってください! (2019年4月24日 2時) (レス) id: c414ab850f (このIDを非表示/違反報告)
りと(プロフ) - (名前)さん» (名前)さん、ありがとうございます!楽しんで頂けたようで幸いですヾ(●´∇`●)ノこれからも更新していきますので何卒よろしくお願いします! (2019年1月20日 22時) (レス) id: 193ad08974 (このIDを非表示/違反報告)
(名前)(プロフ) - 気づいたら1話からここまで読んでいた.......!続きが楽しみです! (2019年1月20日 5時) (レス) id: d9386c92f1 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:りと | 作成日時:2018年11月2日 0時

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