【好転】 ページ29
突然のイギーと愚者の行動にジョジョも驚いていたようだが、すぐにその手は愚者を掴んだ。その足元を「水のスタンド」が掠める。
『ッ…』
その隙に慌ててアヴドゥルさんのそばに駆け寄った。出血はひどいが、魔術師の赤で軌道を逸らしたのか、傷は浅い。私は支給品の中にあったゴム手袋をつけると、すぐにアブドゥルさんの首筋の傷を強く抑えた。
ジ「こいつはいい…」
ジョジョを見ているジョースターさんがポツリと呟いた。
ジ「承太郎の奴…あのまま空中を進んで、犬に本体を見つけさす気だ…。本体さえ見つかればあの恐るべき『スタンド』も倒す可能性大だ!」
ようやく勝機が見えてきた、とホッとしたのもつかの間、愚者は少しずつ高度を下げてきているのが見えた。
ポ「い…いや、ジョースターさん…!俺ァ心配だ…だんだん高度が落ちてきてるぜ…!」
『あの「
ジ「紙飛行機のように舞っているだけかッ!」
少しずつ落ち始める高度にジョジョが足を縮める。それでも、既にジョジョの足を地面が掠めそうなほどに愚者の高度は下がっていた。
まずい。そう思い始めたのはジョジョも同じらしい。少し伸ばしたジョジョの足に、星の白金の足が重なった。
承「オラァ!!」
地面を蹴りあげた星の白金のおかげで、愚者が高度を持ち直す。これでしばらくは空中を滑空できるだろう。
(だけど、今の「1歩」の衝撃音は不利になるわ!これでジョジョが空中を移動していることがバレてしまう…!)
ジョジョの踏んだ辺りの砂が突然跳ね上がった。
ポ「あッ!」
ポルナレフが目を見開いて体を起こした。
ポ「奴のスタンドが承太郎を追い始めたッ!今の1歩で気づいたんだッ!」
ポルナレフの目がジョジョからジョースターさんに移った。
ポ「ど…どうする?ジョースターさん…!」
ポルナレフの言葉にジョースターさんは眉間に皺を寄せる。
ジ「も…もはやこの戦い、承太郎に任せるしかない…」
ジョースターさんの言う通りだった。ここで私達が下手に動いたところで、状況は良くならない。祈るように飛んでいくジョジョを見つめた。
(頼んだわよ、ジョジョ…!)
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神奈(プロフ) - つまらない作品ですが、見て下さりありがとうございます!同じことを言いますが、更新頑張ってください( ^ω^ ) (2019年4月24日 22時) (レス) id: c414ab850f (このIDを非表示/違反報告)
りと(プロフ) - 神奈さん» 神奈さんの素敵なコメントに最高に「ハイ!」ってやつだアアアア!!! 改めまして、励みになるコメントありがとうございました!神奈さんの作品も、また拝見させていただきますね!これからも楽しんで読んでいただけるよう努力してまいります!よろしくお願いします! (2019年4月24日 22時) (レス) id: 21e67a9066 (このIDを非表示/違反報告)
神奈(プロフ) - 今起こった事をありのままに話すぜ…私はついさっき1話を見たばっかだっただが、気付いたら【stronger】まで読んでいた…何を言ってるか分からねーと思うが、私にも分からなかった……まぁ、短く言って面白かったです!頑張ってください! (2019年4月24日 2時) (レス) id: c414ab850f (このIDを非表示/違反報告)
りと(プロフ) - (名前)さん» (名前)さん、ありがとうございます!楽しんで頂けたようで幸いですヾ(●´∇`●)ノこれからも更新していきますので何卒よろしくお願いします! (2019年1月20日 22時) (レス) id: 193ad08974 (このIDを非表示/違反報告)
(名前)(プロフ) - 気づいたら1話からここまで読んでいた.......!続きが楽しみです! (2019年1月20日 5時) (レス) id: d9386c92f1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:りと | 作成日時:2018年11月2日 0時