【スキューバダイビング】 ページ3
扉を閉め、私たちは浸水がまだ進んでいない奥へと走り出した。
花「これからどうする!」
花京院がそう言ってちらりと背後を振り返る。
花「奴か我々か…閉じ込められたのがどちらかわからんが…いずれ遅かれ早かれあの部屋から何かに穴をあけてここまで来るぞ!」
ア「この機会だらけの密室の中では圧倒的に我々の不利!この潜水艦はもうだめだ!」
アヴドゥルさんがそう言って、私たちを見た。
ア「捨てて脱出するのだ!とにかくエジプトに上陸するのだ!!」
ポ「しかしここは海底40メートル!!そんなに深くはないがどうやって海上へ!?」
ポルナレフがそう問いかけると同時に、次の部屋にたどり着いた。
ジ「これじゃよ…!」
ジョースターさんが棚を開くと、シュノーケルが見えた。
ポ「今度はスキューバダイビングかよ!」
ポルナレフがそう言って、酸素ボンベを見て眉をひそめた。
ポ「俺…経験ないんだよね、これ…」
承「やれやれ…」
私達は互いに顔を見合わせると、必要な装備を体に着け始めた。ジョースターさんは苦労しながらもなんとか装備を済ませ、私達を見回した。
ジ「この中でスキューバ・ダイビングの経験があるものは?」
ポ「ない」
承「ない」
『ないです』
花「ありません」
(でも、やるしかないわ…)
海の中は危険が多い、だがこの潜水艦の中の方がもっと危険だ。
ア「隣の部屋から『
ジ「慌てるな、アヴドゥル…」
声を荒げるアヴドゥルさんにジョースターさんが静かに言った。
ジ「いいか、みんな。まず決して『慌てない』…これがスキューバの最大注意だ」
ジョースターさんはそういうと、考えこむように口元に手をやった。
ジ「…水の中というのは水面下10mごとに一気圧ずつ水の重さが加圧されてくる。海上が一気圧…ここは海底40mだから五気圧の圧力がかかっている。一気に浮上したら肺や血管が膨張破裂する」
ジョースターさんの言葉に誰かが生唾を飲み込んだ。
ジ「体を慣らしながらゆっくり上がるのだ…エジプト沿岸が近いから海底に沿って上がっていこう」
ジョースターさんはそう言って近くのバルブをひねった。
ジ「水を入れて加圧するぞ」
女教皇が船体に穴を開け、この部屋に入ってくる様子はまだない。
どうかこのまま来ないでくれ、と心の中で祈りながら少しづつ入ってくる海水を見つめた。
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神奈(プロフ) - つまらない作品ですが、見て下さりありがとうございます!同じことを言いますが、更新頑張ってください( ^ω^ ) (2019年4月24日 22時) (レス) id: c414ab850f (このIDを非表示/違反報告)
りと(プロフ) - 神奈さん» 神奈さんの素敵なコメントに最高に「ハイ!」ってやつだアアアア!!! 改めまして、励みになるコメントありがとうございました!神奈さんの作品も、また拝見させていただきますね!これからも楽しんで読んでいただけるよう努力してまいります!よろしくお願いします! (2019年4月24日 22時) (レス) id: 21e67a9066 (このIDを非表示/違反報告)
神奈(プロフ) - 今起こった事をありのままに話すぜ…私はついさっき1話を見たばっかだっただが、気付いたら【stronger】まで読んでいた…何を言ってるか分からねーと思うが、私にも分からなかった……まぁ、短く言って面白かったです!頑張ってください! (2019年4月24日 2時) (レス) id: c414ab850f (このIDを非表示/違反報告)
りと(プロフ) - (名前)さん» (名前)さん、ありがとうございます!楽しんで頂けたようで幸いですヾ(●´∇`●)ノこれからも更新していきますので何卒よろしくお願いします! (2019年1月20日 22時) (レス) id: 193ad08974 (このIDを非表示/違反報告)
(名前)(プロフ) - 気づいたら1話からここまで読んでいた.......!続きが楽しみです! (2019年1月20日 5時) (レス) id: d9386c92f1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:りと | 作成日時:2018年11月2日 0時