【犬】 ページ14
『ポルナレフ!?』
愚者という名前に油断したらしいポルナレフは、ニヤニヤと笑いながらヘリに近づいて行く。
ポ「とてつもなくチビな野郎か!?」
そう言って、ポルナレフが後部座席のシートをバシバシと叩き始めた。
ポ「出てこいコラァ!!」
「あ、危ない!!」
スピードワゴン財団から来た男の1人が慌てた様子でポルナレフに叫ぶ。
『わ、私が行くわ!』
近付こうとした私をアヴドゥルさんが掴む。
ア「A、お前だって危ないんだ!下がっていなさい!」
『でも…』
助っ人にポルナレフが怪我でもさせられたら、それこそ笑い話では済まない。
ポ「なんだ?このべドベドは…?」
警告を聞いていない様子のポルナレフに、スピードワゴン財団の人やジョースターさんが必死で戻るように叫んだ。
「ヘリが揺れたんでご機嫌斜めなんですッ!」
ジ「近づくなッ!!性格に問題があると言ったろ─!!!」
ア「ポルナレフ、お前には勝てん…!」
警告のようにアヴドゥルさんがもう一度ポルナレフにそう言った時だった。
ポ「お?」
ポルナレフがふと後部座席の奥に目を止めた。
『?』
なんだと身を乗り出した私をアヴドゥルさんがまた庇うように後ろに隠す。その時、ポルナレフが戸惑いと驚きの混ざった悲鳴をあげた。
ポ「おわあああああああああ!!?」
ポルナレフの悲鳴と同時に、けたたましく吠える何かの声がした。
『え、なに!?』
ポ「こっこっこっこっ…こいつはァ────ッ!!?」
アヴドゥルさんに押し留められながらも、なんとかポルナレフを見た私は思わず目を見開いていた。
『犬!?』
花「犬!」
承「犬だと!?まさかこの犬が…!?」
ポルナレフの顔に飛びついて、容赦なく髪の毛をムシっている犬に私はぽかんとしていた。
(黒と白の小柄な犬種…ボストンテリア…?)
ワタワタと両手を動かして犬と戦っているポルナレフを見つめたまま、ジョースターさんはちょっとため息をついた。
ジ「そう、この犬が『
ああそうだ、と付け加えるようにジョースターさんが言った。
ジ「髪の毛をむしる時、人間の顔の前で『ヘ』をするのが趣味の下品なやつだった。」
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神奈(プロフ) - つまらない作品ですが、見て下さりありがとうございます!同じことを言いますが、更新頑張ってください( ^ω^ ) (2019年4月24日 22時) (レス) id: c414ab850f (このIDを非表示/違反報告)
りと(プロフ) - 神奈さん» 神奈さんの素敵なコメントに最高に「ハイ!」ってやつだアアアア!!! 改めまして、励みになるコメントありがとうございました!神奈さんの作品も、また拝見させていただきますね!これからも楽しんで読んでいただけるよう努力してまいります!よろしくお願いします! (2019年4月24日 22時) (レス) id: 21e67a9066 (このIDを非表示/違反報告)
神奈(プロフ) - 今起こった事をありのままに話すぜ…私はついさっき1話を見たばっかだっただが、気付いたら【stronger】まで読んでいた…何を言ってるか分からねーと思うが、私にも分からなかった……まぁ、短く言って面白かったです!頑張ってください! (2019年4月24日 2時) (レス) id: c414ab850f (このIDを非表示/違反報告)
りと(プロフ) - (名前)さん» (名前)さん、ありがとうございます!楽しんで頂けたようで幸いですヾ(●´∇`●)ノこれからも更新していきますので何卒よろしくお願いします! (2019年1月20日 22時) (レス) id: 193ad08974 (このIDを非表示/違反報告)
(名前)(プロフ) - 気づいたら1話からここまで読んでいた.......!続きが楽しみです! (2019年1月20日 5時) (レス) id: d9386c92f1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:りと | 作成日時:2018年11月2日 0時