Let's get it started【テレンス＆承太郎】 （リクエスト） ページ8
さあ、始めよう。
「これ、外して」
私はそう言ってガチャリと鎖を鳴らした。両腕と両脚に巻かれた鎖は緩む気配はない。
「おや、お気に召しませんでしたか」
「私、マゾヒストじゃあないのよ」
そう言うと、私はじっと目の前の男を睨んだ。男は少し微笑んで、私の前にうやうやしく膝を着いた。
「それは失礼しました。ですが…貴女にはまだこうしてもらわなくては。この後やってくる客人と勝負をするつもりでしてね？勝負は楽しくなければいけませんから─」
「何？私を景品にでもするつもり？」
「Exactly」
ふざけないで、と開きかけた私の口をダービーの指が止める。
「どうか大人しくなさってください。貴女に傷がついてはいけない」
そう言うと、彼は私の顔を覗き込んだ。
「なるほど、彼が惚れ込むわけです」
ふっと笑って、ダービーが私から部屋の扉に視線を向けた。
「…おや、客人がいらしたようだ」
そこに立つ彼の姿はいつもよりずっと大きく見えた。それに、怒っている。
「承太郎…！」
「Aから今すぐに離れな。お前みたいなゲスが触るんじゃあねぇ」
「おや、開口一番に随分なご挨拶だ」
テレンスが楽しげに笑う。
「俺は『離れな』と言ったんだぜ」
「それはできない相談です」
ダービーが私の頬にツウと指を滑らせる。そして、その目がすっと細められた。
「おや…これは面白い｣
テレンスを睨む承太郎の顔は、今まで見た中で一番怖かった。
「実は、わたしもこの女性をいたく気に入ったのです。いわゆる、一目惚れというやつですよ」
承太郎の眉間のシワが更に深くなる。
「俺には関係ねぇ話だ。Aを返しな、なんなら力づくで…」
「品のないことを言わないでください」
テレンスが人差し指を立てる。
「どうです、この女性を景品にゲームで勝負を決めるのは？」
承太郎の背後からスタープラチナが姿を現した。すでに臨戦態勢に入っている。
「品がねぇのはどちらだ…！やれやれだぜ…！」
「お気に召さないのであれば、この勝負をおりますか？わたしには願ってもない好条件ですが」
テレンスの手が私の首筋に触れた。身をよじり逃れようとする私を見て、テレンスは楽しそうに笑う。
「悪趣味な野郎だな」
「やる気になりましたね」
承太郎がこちらを見た。
「待ってろ、すぐに終わらせる」
「そう簡単に勝たせるとお思いで？」
睨み合う2人が同時に口を開いた。
「「さあ、始めようか」」
say you're just a friends【空条承太郎＆カーズ】→←love the way you lie【DIO】
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りと(プロフ) - 時雨さん» 時雨さん、コメントありがとうございます！そう言っていただけて嬉しいです(≧▽≦)あ、ばれてしまいましたか？実は、ジョジョをきっかけに洋楽沼にもどっぷりはまってしまいました（笑） (2022年2月2日 2時) (
レス) id: b238753ec9 (このIDを非表示/違反報告)
時雨(プロフ) - 突然のコメント失礼します！どのお話も素敵でついつい一気見しちゃいました…(o^^o)あと…作者様、もしかして洋楽お好きですか！？(*ﾟ▽ﾟ*) (2022年1月30日 16時) (レス) id: 71fef2bd30 (このIDを非表示/違反報告)
りと(プロフ) - プンプンするさん» はじめまして、コメントありがとうございます(^^♪ そう言ってもらって嬉しいですm(_ _)m (2017年9月11日 1時) (レス) id: 193ad08974 (このIDを非表示/違反報告)
プンプンする - 最高です！ SPW可愛い…！ (2017年9月10日 20時) (レス) id: 5cff2a66ee (このIDを非表示/違反報告)
りと(プロフ) - りんりん?^?ω?^?さん» りんりんさん、リクエストありがとうございます！承りました(*ﾟ▽ﾟ)ﾉこちらではお話がいっぱいなので、続編の方で書かせていただきます(^^)お手数ですが、続編の方をチェックしていただければ嬉しいです〜 (2016年10月31日 0時) (レス) id: 78fb09e763 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：りと | 作成日時：2015年11月13日 0時
