【フランス人の旅人】 ページ42
ア「わたしもそれがいいと思う」
アヴドゥルさんが頷いた。
ア「陸は国境が面倒だし、ヒマラヤや砂漠があって、もしトラブったら足止めを食らう危険がいっぱいだ」
花「私はそんな所、両方とも行ったことがないのでなんとも言えない。お二人に従うよ」
承「同じ」
『私も』
花京院の言葉にジョジョと同意する。こういう事は何も知らない人間がどうこう言うべきではないだろう。
ジ「だが、やはり一番の危険はDIOの差し向けてくる『スタンド使い』だ！いかにして見つからずにエジプトに潜り込むか…」
ジョースターさんが眉間にしわを寄せ、考え込むように顔を片手で覆う。確かにそれが一番の問題なのだ。
突然、花京院が茶瓶の蓋をずらした。
『？』
承「…」
ジョジョと私がじっと見ているのに気がついたらしい。花京院がふっと微笑んだ。
花「フフ、これはお茶のおかわりが欲しいのサインだよ。香港では茶瓶の蓋をずらしておくとお代わりを持ってきてくれるんだ」
『そうなの…？』
ウエイトレスが茶を持ってきて、花京院の茶碗に注いだ。
花「また、人にお茶を注いでもらった時は人差し指でトントンと二回テーブルを叩く。これが『ありがとう』のサインだ」
そう言ってトントンとテーブルを叩く。物知りなのね、と少し驚きながら茶を飲んだ。
？「すみません、ちょっといいですか？」
突然、声をかけられる。重力に逆らっているような髪型で耳にはハートを半分にしたデザインのピアスがつけられている男が立っていた。奇抜な服装だが、態度は丁寧である。
？「わたしはフランスから来た旅行者なんですが、どうも漢字が難しくてメニューがわかりません。助けて欲しいのですが…」
承「やかましい、向こうへ行け」
ジョジョが不快そうにそう言い放つ。
ジ「おいおい承太郎…まあいいじゃあないか」
ジョースターさんがジョジョをなだめると、男からメニューを受け取って開いた。
ジ「わしゃ何度も香港は来とるからメニューぐらいの漢字はだいたいわかる。どうじゃ、一緒に。で…何を注文したい？エビとアヒルとフカのヒレとキノコの料理？」
―数分後―
ア「牛肉と魚と貝とカエルの料理に見えますが…」
承「…こうなると思ってたぜ」
ジ「わははは！ま、いいじゃあないか！みんなで食べよう、わしのおごりだ！何を注文しても結構美味いものよ！ワハハハハ！さあ、食べよう！」
おずおずと料理をとると、口に入れた。
『…ん、美味しい！』
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名無し(プロフ) - りとさん» いえいえ！とんでもないです！まだ全て読み終わってないのですが次々と気になってどんどん読み進めちゃいます(^^;)陰で応援しながら楽しみにしています！頑張ってください！ (2016年7月26日 21時) (
レス) id: 56539584bf (このIDを非表示/違反報告)
りと(プロフ) - 名無しさん» 名無しさん、初めまして！うわぁ、すみません…ご指摘ありがとうございます！お恥ずかしい限りです… (2016年7月26日 21時) (レス) id: 78fb09e763 (このIDを非表示/違反報告)
名無し(プロフ) - はじめまして！とても面白くてワクワクしながら読ませていただいています！失礼ながら、途中からスタープラチナが「星の白銀」になっていました。「星の白金」ではないでしょうか？ (2016年7月26日 21時) (レス) id: 56539584bf (このIDを非表示/違反報告)
りと(プロフ) - 彰さん» 影さん、初めまして！あ！ほんとだっ！！うわぁ、すみませんm(__)mご指摘ありがとうございます！ (2015年8月17日 1時) (レス) id: 78fb09e763 (このIDを非表示/違反報告)
彰(プロフ) - 面白いです！あ、でも塔の灰じゃなくて灰の塔では？ (2015年8月17日 1時) (レス) id: 5162fe57bf (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：りと | 作成日時：2015年6月29日 2時
