【摘出】 ページ23
承「おれのスタンドで引っこ抜いてやるッ！」
部屋に入るとジョジョが花京院、という男の顔を抑えていた。
ジ「承太郎！」
承「じじい！俺に触るなよ。こいつの脳に傷をつけず引っこ抜くからな…。俺のスタンドは一瞬のうちに弾丸をつかむほど正確な動きをする」
ジ「やめろッ！その肉の芽は生きているのだ！！なぜ奴の肉の芽の一部が額の外へ出ているのかわからんのか！優れた外科医にも摘出できない訳がそこにある！」
突然、肉の芽が触手を伸ばした。それがジョジョの手に突き刺さる。
ア「肉の芽が触手を出した！まずい、手を離せ！ジョジョ！」
ジ「摘出しようとする者の脳に侵入しようとするのじゃ！！」
承「ぬうう！」
この光景に私はどうしようもない無力感を感じた。自分の祖先・DIOがこんなことをしたのに、その後始末すら、自分では付けられない。
花「き…さ…ま…」
花京院が目を開ける。
承「動くなよ、花京院。しくじれば、テメーの脳はお陀仏だ」
ジョジョに刺さった触手はすでに顔まで這い上がっていた。
ア「手を離せ、ジョジョ！顔まで這い上がってきたぞッ！」
ジ「待て、アヴドゥル」
ジョースターさんが横に首を振る。
ジ「わしの孫はなんて孫だ…体内に侵入されているというのに、冷静そのもの…」
ジョジョを見つめる。
ジ「震え一つ起こしておらんッ、スタンドも！」
なんという男なのだろう。こんな状況で彼は恐れひとつ見せない。
ジ「機械以上に正確に、力強く動いていくッ！」
その瞬間、額から肉の芽が抜けた。
承「うおおお！！」
ジョジョが体の触手を引き抜いた。
ジ「
ジョースターさんの輝く手が、肉の芽を粉のように変えた。
『…！』
ジョジョの手が離れ、花京院くんが体を起こした。
花「な…」
外に出て行こうとしていたジョジョが足を止める。
花「なぜ、お前は自分の命の危険をおかしてまでわたしを助けた…？」
承「さあな…。そこんとこだが、俺にもようわからん」
ジョジョはそう言って、黙って部屋を出ていった。
『あの…』
花京院くんに声をかける。
『念の為、応急処置をさせて下さい。』
花「ああ…」
花京院くんの傍に座った。
『少し痛いと思いますが…』
消毒液で傷口の周りを消毒する。それをガーゼで押さえ、包帯を巻いた。
花「…ありがとう」
目を伏せ、小さく首を横に振る。
『…ごめんなさい』
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名無し(プロフ) - りとさん» いえいえ！とんでもないです！まだ全て読み終わってないのですが次々と気になってどんどん読み進めちゃいます(^^;)陰で応援しながら楽しみにしています！頑張ってください！ (2016年7月26日 21時) (
レス) id: 56539584bf (このIDを非表示/違反報告)
りと(プロフ) - 名無しさん» 名無しさん、初めまして！うわぁ、すみません…ご指摘ありがとうございます！お恥ずかしい限りです… (2016年7月26日 21時) (レス) id: 78fb09e763 (このIDを非表示/違反報告)
名無し(プロフ) - はじめまして！とても面白くてワクワクしながら読ませていただいています！失礼ながら、途中からスタープラチナが「星の白銀」になっていました。「星の白金」ではないでしょうか？ (2016年7月26日 21時) (レス) id: 56539584bf (このIDを非表示/違反報告)
りと(プロフ) - 彰さん» 影さん、初めまして！あ！ほんとだっ！！うわぁ、すみませんm(__)mご指摘ありがとうございます！ (2015年8月17日 1時) (レス) id: 78fb09e763 (このIDを非表示/違反報告)
彰(プロフ) - 面白いです！あ、でも塔の灰じゃなくて灰の塔では？ (2015年8月17日 1時) (レス) id: 5162fe57bf (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：りと | 作成日時：2015年6月29日 2時
