act.30 覚醒 ページ41
私は今私に撫でられてご機嫌なこの蛇に「貴方の力を頂戴。」と懸命に唱える。
ひとしきり撫でられたご機嫌な蛇はその言葉を深く了承したかのように頷くと、私の周りでぐるぐる円を描き始めた。
私は1度全身に熱い熱気を感じとりその場に立ち上がって目を閉じた。
能力の「覚醒」だ。
「これが………蛇の力…私の……能力………」
ボソリと自分にしか聞こえないぐらいの小声で呟いた瞬間だった。
「………?!う”っ……!」
全身に、いや、主に目頭に集中的な激痛を感じた。
思わず両目を手で覆う。
…しかし、痛みは一瞬で去り、楽になったぁ…(´ω`*)と顔文字が出るほど安心したかと思うとまたもう1度、今度は目頭だけがカッと熱くなった。
しかも今度のは一瞬で治まりそうにもなかった。
「何……?まさか、失敗したの…?」
ここまで約5分ほどだと思う。
今までこの願いを叶えるためにずっと考えて、努力してきたというのに。
痛くて痛くて、熱いのに5分ほどで水の泡になるの?
………そんな……………。
涙目になりながら覆っていた手を少しずつ離していくと、見えたのはまたクロハの驚く顔だった。
「女王の力………?」
クロハは驚きながらもしっかりと、そう呟いた。
………そう。
女王の力、それこそが………
「私の力」
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里都*°(プロフ) - natuさん» ありがとうございます!もし良ければ続きも見てやってください!(笑) (2015年1月6日 15時) (レス) id: cc26d4ad75 (このIDを非表示/違反報告)
natu(プロフ) - 面白いです!頑張ってください! (2015年1月6日 0時) (レス) id: 6d6fd7ff23 (このIDを非表示/違反報告)
里都*°(プロフ) - ことこんさん» ご指摘ありがとうございます。誤字ですね…直させて頂きました、ミスすみませんでした;;改めてご指摘・コメありがとうございました…! (2014年12月12日 17時) (レス) id: cc26d4ad75 (このIDを非表示/違反報告)
ことこん - 失礼します。34のところクロハがクロミになっています。 (2014年12月11日 19時) (レス) id: 9b583ecf1b (このIDを非表示/違反報告)
茱 - これの続編がみたいなっt((聞いてない?知ってる(^ω^`)最新ふぁいと!! (2014年10月18日 22時) (レス) id: ed327fa0ee (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:里都*° | 作成日時:2014年8月6日 20時