act.11 もう、会えないの? ページ15
「……大丈夫かA?!やっぱりなんか………」
「………しよ……」
「ん?」
「どうしよう…キドさん!!」
目覚めた私は心配するキドに構わず今起きた出来事を少しずつ頭の中で再生する。
私は、クロハに問い詰めた。
彼の正体、蛇のこと、彼がいる世界のことを教えてもらえるように。
しかし逆に責められた私はなんともできず、人が変わったクロハは私に「次来たら敵だ」と忠告した。
そして今。目を覚ましたのだった。
これはヤバい……!!
そうすぐ察した私は飛び付くように、キドに抱きついた。
たぶん、今までにない顔面蒼白で…怯えた顔で、キドは凄く焦ったと思う。
でも、キドはそんな私の頭を撫で、ゆっくり話を聞いてくれた。
あぁ……やっぱりキドは優しいな。
でも………どうしよう。
もう遅いよ…。
「……成る程な。状況はわかった。でも…もう少し、早く言ってくれたらな…」
「ごめんなさい……」
「まぁでも、言ってくれてありがとな。あとは俺たちに任せろ」
「うん………」
やがて、どうすることもできないのに話を聞いてくれたキドは、そのことをみんなに話すためリビングに戻って行った。
私はー……落ち着いた。
落ち着いたはずなのにー………
何故か涙が溢れていた。
さっきだって、ただでさえ涙目で話してきたのに、なんで?
キドさんが怒ることも、悲しむこともなく話を聞いてくれたのに、なんで?
いろいろ疑問が沸いたけれど、答えはすぐわかった。
私………クロハともう会えないかもしれないのが嫌なんだ。
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里都*°(プロフ) - natuさん» ありがとうございます!もし良ければ続きも見てやってください!(笑) (2015年1月6日 15時) (レス) id: cc26d4ad75 (このIDを非表示/違反報告)
natu(プロフ) - 面白いです!頑張ってください! (2015年1月6日 0時) (レス) id: 6d6fd7ff23 (このIDを非表示/違反報告)
里都*°(プロフ) - ことこんさん» ご指摘ありがとうございます。誤字ですね…直させて頂きました、ミスすみませんでした;;改めてご指摘・コメありがとうございました…! (2014年12月12日 17時) (レス) id: cc26d4ad75 (このIDを非表示/違反報告)
ことこん - 失礼します。34のところクロハがクロミになっています。 (2014年12月11日 19時) (レス) id: 9b583ecf1b (このIDを非表示/違反報告)
茱 - これの続編がみたいなっt((聞いてない?知ってる(^ω^`)最新ふぁいと!! (2014年10月18日 22時) (レス) id: ed327fa0ee (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:里都*° | 作成日時:2014年8月6日 20時