【カゲプロ】黒い蛇の不器用な愛【クロハ】

act,08 いつまでも一緒に…… ページ12

「こ…こんばんは！クロハ！」

「よっ。また来てくれたんだな。嬉しいよ^^」

「あれっ？クロハちょっとキャラ変わった…？」

「………るせぇ黙れ」←

私は､いつしか眠ることが好きになった。
だって…クロハに逢えるから。
クロハに会うと､何故か誰に逢っても思わない感情ー…「甘えたい」と思うようになった。
それはなんでなのかはわからないままだけどー…。
まぁ逢って何かをするわけでもなく､ただボーっと気ままに話したりして過ごしているだけで私は満足なのだ。
これが夢なのが少し寂しいくらい。
いつかー…現実に……あっ。

「あの…クロハ」

「ん？どうした」

『現実』といえばー…クロハは何故この夢でしか逢えないのかな？
私はそのことをクロハに問いかけた。

「あー…うーん…でもここは完全に夢の中ってわけでもねぇしな…かといって現実っていうわけでもないし……」

「そうなの？じゃあ完全に現実に行くってことはできないの？」

「できるけど…この姿ではいけないんだ。他人の体を『乗っとらない』とー…」

「乗っとる…？」

「そうさ。まぁ…そうなると君の大切な人がー…な。分かるだろ？」

「……………」

分かるだろって言われてもー…乗っとられたその人は死んでしまうの？
それとも植物状態になるだけ？どうなるの？
って聞こうとしたけれど……
体にいつもの違和感を感じた。

「そろそろか…。帰りな､また明日」

「う…うん。また……」

すっきりしないままフッと目を開けると､そこにはキドとコノハというあまり見かけないペアが私を見つめていた。
………どうしたんだろ？
…とにかく､クロハ､また今夜逢えるかな？
まだ聞きたいことがたくさんあるよ。
ずいぶん遠くに女の人が蛇に絡まれて苦しんでたのを見た。
あれはなんなんだろうか。
まだまだわからないことだらけだよ､クロハ。


ー…早く今夜にならないかな？

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