【文スト】ジ殺愛好家の弟は。２【太宰治】

６６話 ページ34

ーNo sideー

　
＿＿＿＿＿＿＿＿＿ヨコハマ、夜。

　
　
「血痕……？」

　
夜道を歩く、武装探偵社社長福沢諭吉。
　
　
その足元に血痕があった
　

当然の如く、周囲を警戒しつつ
血痕を辿る福沢・・・
　

　

「この血溜まりで途切れている
＿＿＿＿＿か」
　
　
そう呟く福沢の背後で振りかぶられる鉈

　

福沢はそれを難なく受け止める

　

　
「物騒な夜だ」
　
　

「！」

　

　
思わず後退る襲撃者
　
　


「死を、死を…異能者に死を
永遠に目覚めぬ泥土の眠りを・・・」

　
「異能者狩りか」
　

　
福沢は腰に収めている刀をパキッという音と共に抜く
　


「私の他に標的があるならば、逃す訳にはいかんな」
　

　
「届かない。貴方では私に届かない
いかな武術の達人でも
　
＿＿＿＿意識の外からの攻撃は避けられない」
　
　

「！！(無人の袋小路からの攻撃…！？)」
　
　


「後頭部を砕くつもりが…殺気を読まれましたか
ですがこれで十分です
　

抗えぬ死は至る所にあります
例えば銃、病、孤独…そして毒」
　

　
「ぐ…！？」
　

　

「今宵は死ぬにはいい月夜です」
　

　

「待……て・・・」
　
　


　
　

　
　
　

数時間後、倒れた福沢の姿が発見された

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