【文スト】ジ殺愛好家の弟は。２【太宰治】

５１話【過去編】 ページ18

　
生命反応が３つある。
　
僕は崩れ落ちた船の枯れ木に座ってスマホの画面を見た
　
　
　
　
１つは井伏。
　
もう１つは・・・
　
　

　

　
『…成程・・・』
　
　
僕は２つの生命反応がある場所へ急いだ
　
　
　

　
　

　
ー井伏sideー
　
　
何故だ？何故“彼”が此処に居る？？
　
　
死んだはずだ。“殺したはずだ”。
　
　
俺が。見た。冷たくなった頬に手も添えた
　
　
　
顔がぐちゃぐちゃになって迄泣いた。
　
暫く声が出ないくらい迄泣いた。叫んだ
　
　
「ごめんなさい」と。
　

　
　
　
どうして？
　
どうしてオマエが此処に居るんだ？

　
　
なあ、どうしてだ？
　
　
　

　
『何してる、井伏』
　

　
　
ああ、太宰か。
　
　
俺がオマエみたいな頭脳を持っていたら何かわかったのかな
　
　
　
『もう１つの生命はんの‥‥ッ！』
　
　

太宰？オマエも彼を知っているのか？
　
まあそうだよな。有名だよな
　
　
だってアイツ、強ぇし
　
　
俺なんか、一度も勝てたことねーんだぜ
　

　


　

　
なあ。
　
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿小野。
　

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