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また、夢を見ていた
どうやら生徒達のレポートを添削しながらうたた寝をしていたらしい
『いけないいけない……明日返却予定なんだから』
ぐいーっと頬を引っ張ってパンパンと叩く
が、どうにも……冬の寒さが和らいで暖かくなった今日みたいな日には瞼が下がってきてしまって困る
ガタッと立ち上がって眠気覚ましのココアを淹れる事にした僕は、棚の中からポットとティーカップを取り出した
そしてコポコポと湯気の立つティーカップを眺めながら外を見る
窓の外には小春日和とはよく言った、冬の空なのにどこか春を思わせる優しい日差しが山々を照らしていた
『………』
ハリーは、今頃友達と一緒なんだろうか
行儀悪く机に腰掛けながら、カップを両手に持ってふーふーと冷ます
その時、バサッという羽音と共に部屋に影が差した
『……！』
ハッと上を見ると、大きな翼を優雅にはためかせながら青空を飛んでいく大鷲の姿
『………』
………あの日感じた絶望と焦燥感
それは今も、僕の心のどこかにある
……でも、沢山の経験をしてきた今ならわかるのだ
"君は真のレイブンクロー生だよ
……今も昔も"
あの時組み分け帽子が言った言葉の意味も
少しは理解ができたのだ
『………』
どんなに聞いても教えてくれなかったけど
きっと彼は……僕に底の尽きない可能性を見出してくれたのだと思う
鷲は空を飛ぶ
国境も区切りも柵もない……ただ大きな青空を
ずっと地面を向いていたら、虹を見つけることはできないと
上を見ろ、顔を上げて、空を見ろ
その先には何があるか、見つけられるのは自分だけ
見ろ、鷲は誰も辿り着けない場所で飛んでいる
その翼に沢山の傷を負って、それでも誇り高く上だけを見つめて飛んでいるのだ
………君もそうなれる、君は
誇り高き"大鷲の寮"に選ばれたのだから、と
『………レイブンクロー』
学べ、貪欲に、下を見ず
その知識は時に己を守る盾となる
大きな翼を持て、皆を守れるくらいの
何かを切り裂く剣などいらない、他を害する牙も
地に潜る爪も必要ない
ただ、力強く天を制す翼を
この背に………
『全く意地悪だよなぁ……』
言ってくれれば少しの反抗心なんて捨てて、従順な監督生をやれたというのに
『いや違うか』
自分で見つけるからこそ意味があったのだ
あの時の僕には何を言っても無意味だっただろう
組み分け帽子は何もかもを見透かしていた……と
『敵わないなぁ……さすがは僕の親友だ』
クスクスと笑いながらココアに口付ける
甘くてほろ苦い優しい味が、口いっばいに広がった
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わさび(プロフ) - まめさん» こちらにもコメントを！！！それにリクエストまで！！！ありがとうございます！！！もちろん書かせて頂きます！少しお時間を頂くかもしれませんが、必ず書きますのでお待ちください🥰🥰🥰 (2月24日 22時) (
レス) id: 4f48927b1a (このIDを非表示/違反報告)
まめ(プロフ) - 本編でもコメントさせていただいたのですがこちらでもコメント失礼します！ポップウェル先生とルーピン先生の絡みとても可愛くて口角が下がりません笑ウィーズリー双子との濃い絡みを書いていただくことは可能でしょうか🙇🏻♀️´- (2月23日 22時) (レス) @page27 id: d55397a9df (このIDを非表示/違反報告)
わさび(プロフ) - やよいさん» こちらにもコメントを！！！ありがとうございます！！！更新滞ってすみませんでした💦 (12月24日 23時) (レス) @page31 id: 4f48927b1a (このIDを非表示/違反報告)
やよい(プロフ) - ハロウィンのお話てえてえです🥰勉強の活力にしてます！更新頑張ってください！応援してます！！ (11月13日 17時) (レス) id: e77642feeb (このIDを非表示/違反報告)
わさび(プロフ) - みのうらさん» ひぇぇぇ、そう言って頂けて嬉しいです！！！！元気出ました！！！！ (9月19日 22時) (レス) @page19 id: 4f48927b1a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：わさび | 作成日時：2023年4月22日 18時
