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『………』
朝の日差しで目を覚まし、ベッドから起き上がる
学生時代の頃よりもすっかり短くなった髪を梳き、バシャッと顔を洗って歯を磨く
そして新調したスーツの袖に腕を通して、上等な革靴に履き替えた
今日は、僕が教師になって初めての入学式
コツコツと靴音を鳴らしながら廊下を歩き、校長室へとやってきた
合言葉を使って中に入り、誰もいない部屋を進む
『………おはようございます、組み分け帽子さん』
そして棚の上に置いてあった組み分け帽子を手に取り、少し被った埃を払った
古ぼけた帽子は僕の声に反応し、口元や目元をうごうごと形作って少し気だるそうにその口を開く
「おぉ、おはよう……A」
『今日はよろしくお願いしますね』
組み分け帽子は懐かしそうな顔をして「あぁ……」と柔らかく声を漏らした
「君がここに来て長い歳月が経った……初めて会ったのは確か、6歳の時か」
『……えぇ』
「あの時はその大きな目をめいいっぱい広げて驚いていたなぁ……懐かしい」
『……忘れてください』
喋る帽子に驚いて腰を抜かしたかつての自分を思い出し、僕は思わず赤面する
組み分け帽子はほけほけと笑いながら、それから5年間……君は私の良い喋り相手だったと口にした
……友達なんて作れなかった幼少期、ホグワーツでも極秘とされていた僕の存在
喋り相手はダンブルドア先生とマクゴナガル先生くらいしかいなかった僕に、先生達からの思いやりで彼と僕は友達になる事ができた
……だからこそ、僕はずっと疑問に思っていた
「初めて君の頭に乗ったあの日から……もう15年も経ったんだなぁ」
しみじみとそう喋る帽子を眺め、僕はあの頃のように口調を崩して彼に尋ねた
『……教えてくれる？
なぜ僕はレイブンクローに選ばれたの？』
「………」
まるで旧友に話しかけるような口ぶりの僕に、帽子は優しい目を向けながら少し黙った
「なんだ、まだ気づいて無かったのかい？」
『……え？』
帽子は楽しそうに笑い、僕は帽子の言った意味がわからなくて首を傾げる
「君は真のレイブンクロー生だよ
………今も昔も」
『……なぜ、』
あの人のように勇敢でありたかった
あの人のように強くありたかった
彼等のように真っ直ぐでありたかった
………彼の様に、優しくありたかった
『僕は……本当は勉強は大嫌いだし』
「……うん」
『……ずっと、獅子の寮に憧れてた
監督生になっても……首席になっても、ずっと
それなのに……？』
「……うん」
胸の内を吐き出しながら帽子を見つめる
優しい彼の瞳
それでも、彼の真意は分からなかった
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わさび(プロフ) - まめさん» こちらにもコメントを！！！それにリクエストまで！！！ありがとうございます！！！もちろん書かせて頂きます！少しお時間を頂くかもしれませんが、必ず書きますのでお待ちください🥰🥰🥰 (2月24日 22時) (
レス) id: 4f48927b1a (このIDを非表示/違反報告)
まめ(プロフ) - 本編でもコメントさせていただいたのですがこちらでもコメント失礼します！ポップウェル先生とルーピン先生の絡みとても可愛くて口角が下がりません笑ウィーズリー双子との濃い絡みを書いていただくことは可能でしょうか🙇🏻♀️´- (2月23日 22時) (レス) @page27 id: d55397a9df (このIDを非表示/違反報告)
わさび(プロフ) - やよいさん» こちらにもコメントを！！！ありがとうございます！！！更新滞ってすみませんでした💦 (12月24日 23時) (レス) @page31 id: 4f48927b1a (このIDを非表示/違反報告)
やよい(プロフ) - ハロウィンのお話てえてえです🥰勉強の活力にしてます！更新頑張ってください！応援してます！！ (11月13日 17時) (レス) id: e77642feeb (このIDを非表示/違反報告)
わさび(プロフ) - みのうらさん» ひぇぇぇ、そう言って頂けて嬉しいです！！！！元気出ました！！！！ (9月19日 22時) (レス) @page19 id: 4f48927b1a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：わさび | 作成日時：2023年4月22日 18時
