高校3年間何事もなく地味で過ごすはずだったのに！

第30話　〜29話の浦田さん視点です〜 ページ32

浦田Side

ぐっすり眠ることができた。時間は･･･午前5時半くらい。
2度寝はしなくていいかな。

それにしても、Aが苦しそうな表情をしながら寝ているんですよ。
なんか嫌な予感がするんです。なんかわかんないけど。
なので、魘されたら起こそうかなと思います。

それまで少し･･･絵を描いてたりしようと思います。

下書きしてっと･･････わお、あたり一応とったけど汚すぎてよくわかんねー。
ネリ消しを使って下書きのを消していきます。これ、絵を描くときにめっちゃ便利！
ただし、アナログしか使わんけど。
はい、もう一回下書きします。理由は察しろ
もう一度出番だよ。ネリ消し。
はい、やっと線画です。俺の嫌いな作業です。
線画してるうちに起きそうなんだけど(フラグ)やっていきます。






『うっ･･･やめて･･･苦しい･･･誰か･･･』

集中していてあまり気づかなかったけどA魘されてない？
そろそろ起こさないといけないかも。時間的にも。


う「お〜いA･･･A！！」

呼びかけると反応した。けど、涙が出ている。
相当嫌な悪夢だったのか。それとも、過去のことの夢でも見たのだろうか。

『浦田･･････』

いつもはあんな毒舌な態度なAもこんなに弱くなっている。
守ってあげなきゃいけないな。･･･Aの過去を知っているから。

けど、なんだろう？この気持ちは。今まで誰にでもこういう気持ちになったことはなかったのに･･･。








これを好きというのか？でも、ほんとに守ってあげなきゃいけない。
Aの専属の執事とAのお父さん。そして、俺しか知らない過去のこと。
俺もつらかったけど、それよりも苦しい思いをしながら懸命に生きてきたA。



　






　 そんなAの特別になれたら･････････
　









　 どんなに幸せなことなんだろうか･･････









　 それはまだわからない。けど、








　 俺はAのことが好きなんだ




いや、正確に言うと違う。もともと好きだったけどそれは友達としての感情。








　 でも、今は･･････









　 恋愛対象として好きなんだ

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