第22話 ページ24
・・・これが私の過去』
無言の沈黙が流れる。言わない方がよかったのだろうか。
う「・・・Aはどうされたかった?同情してほしかった?愛してほしかった?」
『そりゃ、愛してほしかった・・・、1人でも、いいから、私のことを、味方にして、
ほしかった、苦しかった、泣きたいのに、泣けなかった、愛ってなんだろう、って思った、
人生で、初めて、、愛って、、、怖いんだな、、、って思った』
泣けなかったはずなのに、どんどん涙が止まらない。浦田になら本名を教えても大丈夫なのだろうか。
う「ねぇ・・・。ほんとに土曜日行くつもり?」
『うん。・・・行かなきゃ・・・浦田にまで・・・迷惑をかけちゃうから』
う「う〜ん・・・。もう1つ質問してもいい?」
『うん。いいよ』
う「ありがとう。・・・Aのことを今でもイジメているであろう人たちや
暴力を振っていた親、傍観者だった先生とかにはどうしてほしい?」
『どうしてほしい?って・・・例えば?』
う「・・・罪を償ってほしい?」
『うん。償ってやり直してほしい』
う「わかった。そういえば、Aの本名ってなんなの?」
『私の本名は・・・・・・星月A」
う「下の名前はそのままなんだな。・・・お父さんとお母さんに暴力とかされてたんでしょ?
つまりそれは虐待。警察に行けば逮捕されるかもよ?ボイスレコーダーに入ってる?」
『うん。今でも持ち歩いてる。学校での暴力や先生の言葉、親からの暴力など全部』
う「イジメていたリーダーとかって本名わかる?あと、中学がどこ卒業したかわかれば、
逮捕できるかもしれない」
『うん。わかるよ』
う「おっけ。それじゃあ、明日は金曜日だしついでに警察に行こう?いつもの場所もわかる
と思うから、警察に言っておけばそいつのことを逮捕できるかもしれないし」
『わかった・・・けど・・・』
う「けど?」
『浦田も一緒に来て?』
う「いいよ。一緒に行こう?」
『うん。絵を描く予定だったのに、変わっちゃったね・・・』
う「いいよ・・・。Aが素でいられるのは俺だけって思うと、ちょっと嬉しいし」
『そっか・・・。そういえば、言ってなかったけど、私たまに悪夢を見るのね。今話したことの
内容。魘されてたら起こしてもらっていいかな?』
う「わかった」
『ありがとう。お風呂に入ってそろそろ寝よう?』
う「そうだな。先は行ってきな?」
『ありがとう』
-------------------
127人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「歌い手」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
マーガレット(プロフ) - 恋魔_Renma_さん» ありがとうございます!神様作者ではないですが・・・。付き合う!?友達から始めましょう!応援コメントありがとうございます!頑張りますね (2020年8月9日 7時) (レス) id: 558631e9b0 (このIDを非表示/違反報告)
恋魔_Renma_ - うわぁ、、、(感激の目)一話見ただけで分かりましたよ、、、マーガレットさん。もしや貴方、、、、神作者様ですか?シンプルに好きです付き合いましょう(( 更新お疲れ様です。自分のペースで更新頑張ってください! (2020年8月8日 23時) (レス) id: 1f53132dc8 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:マーガレット | 作成日時:2020年8月8日 22時