〜第2章 Part4！ 美術館に潜入！2〜 ページ22
志麻「それじゃあ、この企画展もルーベンスの絵がたくさん見られるってこと？
いまのところ、まだ見かけてないけど」
A『ううん。さすがにルーベンスの絵はそれほど多くないみたい。海外の美術品を
借りてこなくちゃいけないし、名画となると、そう簡単に借りられないしね。
今回はルーベンスを中心に、弟子や同じ時代の画家の作品が展示されてる。
ただ、その中に、注目を集めている作品がある』
志麻「注目っていうと、有名作品なの？」
A『そうなるかもしれない、作品だね』
志麻「なるかも･･･しれない･･･？」
私の言葉の意味をつかめなかったのか、志麻はきょとんとした顔をしてる。
A『じつは、未発見のルーベンスの作品かもしれない、という絵画を、
この美術館が手に入れたんだ。この企画展が考えられたのも、それが理由だろう。
ただ、その絵画が弟子のものか、ルーベンス本人のものかまだ鑑定がされてない
まま今回、この企画展に展示されてるんだ』
志麻「弟子の作品だったら価値がガクンと下がるから、はっきりしないうちに展示しようって
ことか･･･」
志麻は肩をすくめて言う。
まわりのお客さんに、ジロリと睨まれた気がしたけど、気にしない。
もともと、この美術館には裏で盗難美術品を売買してるっていう、情報できてるから。
それぐらいの悪知恵は、はたらかせてもおかしくないと思うけど･･･。
絵画を見ながら進んでいくと、ひときわ混みあっている展示スペースが見える。
志麻「ウワサの絵画はあそこにあるみたいだな。なんだか展示のしかたが違うみたい」
A『･･･どうやら、絵画の保存状態の問題で、あまり近づけないようにしてるらしい』
名残惜しそうにしながら、目の前の人たちが先に進むと、ロープの前のスペースがあいて、
私たちは、ウワサの絵画の前に立った。
絵画から、2メートルくらい離れたところに、赤い布製のロープが張られていて、近くには
「接触禁止」と書かれたプレートが立ててある。
それは、女性の肖像画だった。
年齢は30代くらいだろうか。お金持ちそうな着飾った女性が微笑んでいる。
絵画の大きさは長方形で、縦に1メートルないくらい。
他の絵画に比べて特別大きいというほどでもない。
説明文によると、絵画の名前はまだ決まってないみたい。
〜第2章 Part5！ 美術館に潜入！３〜→←〜第2章 Part3！ 美術館に潜入！1〜
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苺飴(プロフ) - 他にも色々似てるのがある…呼んでて楽しいです！ (2020年8月30日 16時) (
レス) id: a36ce79aef (このIDを非表示/違反報告)
苺飴(プロフ) - あ、最初のトリッククイズ、少年探偵響のやつ！！！！面白いですよね！ (2020年8月30日 16時) (レス) id: a36ce79aef (このIDを非表示/違反報告)
マーガレット(プロフ) - 如月羅夢さん» 探偵ものが好きなんですか？そしたら、私と同じですね！KZは、小学校の図書室にあったので、ずっと読んでましたね。響は残念ながらなかったんですが･･･。面白いなら、もっと読みたくなってきました！ (2020年8月11日 12時) (レス) id: 558631e9b0 (このIDを非表示/違反報告)
如月羅夢(プロフ) - マーガレットさん» そうなんですか。響も面白いので、是非読んでみてください。図書館にもあるんじゃないかな？ KZ好きなのは嬉しいです〜。 (2020年8月11日 8時) (レス) id: 3455aa0540 (このIDを非表示/違反報告)
マーガレット(プロフ) - 如月羅夢さん» あ、でも、KZとかの小説は読みますよ。響も見てみたいんですけど、金欠なんですよね。 (2020年8月10日 20時) (レス) id: 558631e9b0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：マーガレット | 作成日時：2020年7月7日 21時
