〜第1章 Part6！ いざ、Volverミッションスタート！ 奪い返せ！〜 ページ11
敵は現在3つにわかれている。
白髪頭の男と中年の男は、入り口近くで会話中。
さっきケンカしかけた大柄の男は、中央あたりで在庫確認の作業中。
そして、アクアマリンを持つる若い男は、作業をさぼって窓の外を眺めている。
俺は棚の死角をうまく使いながら、若い男に近づいていく。呼吸は最低限。
体中の神経に意識を張り巡らせて。あせらずに少しづつ。
日付が変わるまであと20分。
逃げることを考えると、あと10分か長くて15分といったところだろうか。
だからといって･･･あせってはいけない。
すこしでも音を立てたら、すべてが台無しになってしまう。
視線の先に、男の背中をしっかりととらえた。
あと1メートル―。
カタッ
「･･････っ」
棚のどこかに靴をぶつけてしまったようだが、気づかれていないようだ。
息をととのえて、ふたたび男に近づく。
Aがいる。Volverは俺だけではない。
最後の勇気を振り絞り、思いっきり手を伸ばす。
ガシッ
―つかんだ！
ポケットからアクアマリンを取るのと同時に体を反転させる
敵「なんだ･･････？」
男が、ちらりと自分の右足に目をやるが、俺は左に移動済み。
Aに連絡して合図を送る。そろそろ、息が、げんかい･･････っ！
「ぷはっ･･････！」
思いっきり空気を吸いこんだら、男がギョッとしたようにこっちを見た。
敵「お、おまえ、どこからはいった！？」
ガチャン！
部屋の向こう側でひびく、大きな物音。
男が音に気を取られた一瞬のスキを見て、俺は着ていた上着をぞうきん代わりにして
ズダダダダダッ
全速力で、ぞうきんがけダッシュ！
敵「ま、待てっ！」
ガチャン！
ガチャン！
男の声にかぶさるように、あちらこちらで棚がたおれる音がひびく。
敵「オイ、なにしてやがる！大切な商品だぞ！」
敵「俺じゃねーし！クソッ！逃がさねぇぞ、待てコルァ―ぐふッ！？」
悲鳴とともに、背後の気配が消えた。
俺を追いかけてきた男も、たおれた棚に行く手をはばまれたみたい。
おし！計画通り！
おとり役のAが棚をたおしまくって、敵の動きを止める作戦、成功だ！
敵「テメー！やっぱりヨソの人間ひきいれやがったな！この裏切り者め！」
敵「ちがうっつってんだろうが！こういうのは言い出しっぺこそ怪しいんだよ！」
おたがいまったく信用してない敵は、ますます疑心暗鬼になって、ののしりあう。
このままさわぎにまぎれ、あとは逃げるのみ
〜第1章 Part７！ いざ、Volverミッションスタート！ 脱出なるか？〜→←〜第1章 Part5！ 作戦実行日２〜
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苺飴(プロフ) - 他にも色々似てるのがある…呼んでて楽しいです！ (2020年8月30日 16時) (
レス) id: a36ce79aef (このIDを非表示/違反報告)
苺飴(プロフ) - あ、最初のトリッククイズ、少年探偵響のやつ！！！！面白いですよね！ (2020年8月30日 16時) (レス) id: a36ce79aef (このIDを非表示/違反報告)
マーガレット(プロフ) - 如月羅夢さん» 探偵ものが好きなんですか？そしたら、私と同じですね！KZは、小学校の図書室にあったので、ずっと読んでましたね。響は残念ながらなかったんですが･･･。面白いなら、もっと読みたくなってきました！ (2020年8月11日 12時) (レス) id: 558631e9b0 (このIDを非表示/違反報告)
如月羅夢(プロフ) - マーガレットさん» そうなんですか。響も面白いので、是非読んでみてください。図書館にもあるんじゃないかな？ KZ好きなのは嬉しいです〜。 (2020年8月11日 8時) (レス) id: 3455aa0540 (このIDを非表示/違反報告)
マーガレット(プロフ) - 如月羅夢さん» あ、でも、KZとかの小説は読みますよ。響も見てみたいんですけど、金欠なんですよね。 (2020年8月10日 20時) (レス) id: 558631e9b0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：マーガレット | 作成日時：2020年7月7日 21時
