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キラキラの景色と錯覚 ページ39

「太輔さん、どこに向かってるんですか?」


F「んー?どこだろなー?」


もうすぐ着くと思うよーと言い、鼻歌を歌いだす太輔さん。


F「窓の外見てて?」


太輔さんはそう言うと運転席と助手席の窓を開けた。
私は言われたとおりに窓の外を眺める。
ふと、風のにおいが変わったように思った途端、キラキラ輝く海が見えた。


「わぁ!!!」


F「綺麗でしょ?この時間は特に夕日が反射してるからね。」


「すごいっ!!!すごいです太輔さん!!!」


F「喜んでもらえて良かった!この先に少し車を降りられる場所があるんだけど、日が沈むの見てみる?」


「はい!!見たいです!!」


オッケー!と言う太輔さんの髪も私の髪も、潮風になびく。


「気持ちいい…」


F「潮風って何か気持ちいいよね?俺は海がすごく好きでさ、サーフィンとかもやるんだけど、こうやってドライブで海に来るのも好きなんだ。」


「私は…こんなきれいな海は初めて見ました。」


F「あ、また初めてゲットだね。」


「はい。私、北山さんのところでお世話になり始めてから、本当に初めてのことがたくさんあって、なのに今日だけでも初めてがいっぱいで…」


F「楽しい?」


「とても…楽しいです。」


F「良かった。」


「私がこれまでいた世界は何だったんだろうって…」


F「辛いこといっぱいあったと思う。でもこれからは楽しいことをたくさんして、たくさん幸せになって行こうね?Aちゃんの幸せのためなら、俺何でもするよ?」


「…///ありがとうございます///」


太輔さんは海が一望できるパーキングスペースに車を停めると、やはり助手席のドアを開けてくれる。


「なんだか…太輔さんといると錯覚しちゃいそうです…」


F「ん?どんなふうに?」


「自分がお姫様にでもなったかのような…恥ずかしいですけど…」


F「ふふっ…可愛い。」


太輔さんはそう言って優しく頭を撫でてくれた。


F「そうだ、ちょっと待ってて。」


太陽が海に沈んで行くのを並んで見ていると、急に太輔さんがそう言って車に何かを取りに行った。
戻って来た太輔さんの手には薄手のブランケット。


F「少し肌寒くなってきたからこれ。」


そう言って後ろから私の肩にかけてくれた。

そしてブランケットだけではない暖かさを背中で感じた。

沈む太陽→←呼んでみて



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設定タグ:キスマイ , 北山宏光 , 幸君   
作品ジャンル:恋愛
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4It5g(プロフ) - 柊李さん» そうなんですね!!ありがとうございます!!これからも楽しみにしています!!!! (2019年6月5日 21時) (レス) id: ca5fd267e4 (このIDを非表示/違反報告)
柊李(プロフ) - 4It5gさん» ありがとうございます!龍の件、まだ解決してないですから出てきます!!また一波乱起こしてもらおうと思ってますよ( ´艸`) (2019年6月5日 20時) (レス) id: 9e2e057872 (このIDを非表示/違反報告)
4It5g(プロフ) - こんばんは!!いつも楽しく読ませてもらっています!!今後、龍は出てくるのでしょうか?? (2019年6月5日 20時) (レス) id: ca5fd267e4 (このIDを非表示/違反報告)
柊李(プロフ) - ゆーりさん» ありがとうございます!!今晩も遅くなりますが更新予定です!!これからもどうぞよろしくお願いします! (2019年4月23日 19時) (レス) id: 9e2e057872 (このIDを非表示/違反報告)
ゆーり(プロフ) - 続きが凄い楽しみです。これからどうなるのかなや誰と付き合うのかなとドキドキします。更新楽しみにしてます (2019年4月23日 7時) (レス) id: 5917727acc (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:柊李 | 作成日時:2019年4月18日 0時

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