沈む太陽 ページ40
「…太輔さん?///」
F「んー?なにー?」
「あ、あの…///」
F「どうしたの?海見てないと太陽沈んじゃうよ?」
耳元で囁かれる太輔さんの甘い声に心拍数が上がってしまう。
今、私はブランケットを肩から掛けてくれた太輔さんに後ろから抱きしめられている。
私は必死に気持ちを落ち着かせようと海を見つめる。
私の心臓が早く動いているのを表現するかのようにあっという間に太陽が沈んでしまった。
一気にあたりが暗くなる。
F「Aちゃんとこの景色が見れて良かった。」
太輔さんはそう言うと私を抱きしめていた腕をそっとほどいた。
F「お腹すいてきた?」
さっきまでとは違う、お茶目な感じでそう聞かれる。
「え…と…少しだけ…」
F「だよね、今日はおやつも食べちゃったもんね。ここからお店まで三十分くらいあるし、その間にもう少しお腹すくかな?」
さ、移動しようか、とまた助手席のドアを開けてエスコートしてくれる。
F「お姫様、どうぞ?」
なんて少しおどけた表情で助手席に座った私の膝にブランケットをかけてくれる。
「…ありがとうございます//////」
太輔さんってどうしてこんなにもドキドキさせる方法を知っているんだろう?
アイドルだからなのかな?
なんて考えながら動き出した車に揺られ、静かに波が揺れる海をずっと見ていた。
窓の外の景色が海から街へと変わり、街頭やお店のネオンがキラキラと輝いているのが見えてくる。
「海、綺麗でしたね。」
F「うん、Aちゃんには負けるけどね。」
今まで言われたことのない言葉に太輔さんを見ると、少しにやにやしている。
「からかわないで下さいよぅ…」
F「ははっ…Aちゃんすぐに赤くなっちゃって可愛いからつい…ごめんね?」
「もう…///」
太輔さんはこんな私に可愛いと何度も言ってくれる。
言われ慣れていない私はその度にどうしていいかわからなくなって、黙り込んでしまうけど、太輔さんはそんな私を見て楽しそうに笑ってくれる。
F「あ、もうすぐ着くよ。」
「さっきよりお腹空いてきました。」
F「おっ!いいねぇ!じゃあいっぱい美味しいもの食べようね。」
そう言いながら日本家屋のような建物の隣の駐車場に車を停める太輔さん。
今日、何度も駐車する姿を見たけど、太輔さんの横顔って本当に綺麗で見とれてしまう。
F「ん?なんかついてる?」
「いえ…///」
F「さて、予約の時間もバッチリだし、行こう。」
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4It5g(プロフ) - 柊李さん» そうなんですね!!ありがとうございます!!これからも楽しみにしています!!!! (2019年6月5日 21時) (レス) id: ca5fd267e4 (このIDを非表示/違反報告)
柊李(プロフ) - 4It5gさん» ありがとうございます!龍の件、まだ解決してないですから出てきます!!また一波乱起こしてもらおうと思ってますよ( ´艸`) (2019年6月5日 20時) (レス) id: 9e2e057872 (このIDを非表示/違反報告)
4It5g(プロフ) - こんばんは!!いつも楽しく読ませてもらっています!!今後、龍は出てくるのでしょうか?? (2019年6月5日 20時) (レス) id: ca5fd267e4 (このIDを非表示/違反報告)
柊李(プロフ) - ゆーりさん» ありがとうございます!!今晩も遅くなりますが更新予定です!!これからもどうぞよろしくお願いします! (2019年4月23日 19時) (レス) id: 9e2e057872 (このIDを非表示/違反報告)
ゆーり(プロフ) - 続きが凄い楽しみです。これからどうなるのかなや誰と付き合うのかなとドキドキします。更新楽しみにしてます (2019年4月23日 7時) (レス) id: 5917727acc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:柊李 | 作成日時:2019年4月18日 0時