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12月25日、夕方。Aは夜に行われるマルフォイ家でのクリスマスパーティの為の準備をしていた。昨日は家族三人だけでこれまでで一番良いクリスマスイブを過ごし、Aは少しだけ気持ちの整理がついていた。
この日の朝には例年のごとく友達からも沢山のプレゼントが届いていた。ヘレン達やリリーとは手紙もやり取りし、この間のパーティの後の件について謝罪した。
また、今年はAはリーマスに用意していたプレゼントを贈ることができなかった。彼との関係が崩れてしまったこともあるが、婚約の話を聞いて更に彼とは一緒にいられないのだと感じて渡せなかった。ただ、彼から届いたマグル製の万年筆だけがAの机の引き出しにしまわれた。
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「お父様、準備できたわ。....お母様、行ってきます。愛してるわ。」
「えぇ、私もよ。」
「じゃあいくよ。」
トニーとAはポートキーでマルフォイ邸へと移動した。マルフォイ邸はフローレンス邸にも劣らず大きな門構えで、その荘厳な雰囲気はAを身震いさせた。
「大丈夫、父さんがついている。お前に何かあったら、何が何でも僕が守る。」
「....お父様。」
そしてパーティへと足を踏み入れた。
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マルフォイ邸のクリスマスパーティは決して楽しいものではなかった。普段フローレンス家からはトニーしか来ないのに対し、今年は娘Aが参加していることに、周囲の人々はジロジロと二人を見ていた。
「これはこれは、フローレンス殿。...おや、A嬢も。本日は我が一族主催のパーティにご出席頂き感謝致します。」
「...あぁ、アブラクサス。我々もお招き頂き感謝するよ。」
そうしてトニーが握手を交わしたのはあのアブラクサス・マルフォイであった。Aは彼を見るのは二年生の時以来であったが、その浮かべる表情はやはり気味が悪い。
「ところで、フローレンス殿。今日は紹介したい方が。」
「.......。」
そうしてアブラクサスの陰から出てきたのは自信に溢れた小太りな男とAが顔を合わせたくない人物であった。
「こちら、エイブリー家の当主、ライアン卿とそのご子息、フィリップ殿です。」
「やぁ、やぁ。フローレンス殿、これは、これは。立派なお嬢さんをお連れで。うちの息子とお似合いだ。」
すると突然、小太りの男ライアン卿はトニーの手を鷲掴み無理矢理に握手を交わし、トニーはたじろいだ。そしてそんな二人を挟んでAはフィリップと目が合い、底知れない恐怖を感じた。
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さんさん(プロフ) - 玲さん» コメントありがとうございます。三人が様々な困難を超えた後どんな運命が待っているのか、私も楽しみです。 (2019年11月16日 21時) (
レス) id: 1e8fd96323 (このIDを非表示/違反報告)
玲(プロフ) - 最後は主人公ちゃんが、二人の腕をとって親友としての未来が待っていたら…。それより、主人公ちゃんに忍び寄る男の影、「主人公ちゃんに手出したら、ゆるしませんぇぇ！！」 (2019年11月16日 13時) (レス) id: 750579a695 (このIDを非表示/違反報告)
さんさん(プロフ) - お紅茶さん» コメントありがとうございます。とっても嬉しいです！読者の方にとって一番心に残る様な作品を書き続けていきたいです。 (2019年11月16日 2時) (レス) id: 1e8fd96323 (このIDを非表示/違反報告)
さんさん(プロフ) - 玲さん» 先日のコメントでレスを押すのを忘れていました！時間が経ってしまってすみません！ (2019年11月16日 2時) (レス) id: 1e8fd96323 (このIDを非表示/違反報告)
お紅茶(プロフ) - えっ、え… ここ最近で1番面白いと思いました！これからも頑張ってください！！！ (2019年11月15日 21時) (レス) id: 0d7f6ee986 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：さんさん | 作成日時：2019年11月9日 0時
