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グリモール・プレイス12番地。そこは純血一族、ブラック家の屋敷であり、シリウスの生家であった。様々な保護呪文で守られ、一族の名前の様に暗く、かつ厳格な雰囲気の漂うそこは、とても閉鎖的な空間であった。


ホグワーツの夏休み。シリウスはその屋敷に帰っていた。かなり不本意ではあるが、今の自分には此処しか帰る場所がないのだ。そんな彼は部屋の中にグリフィンドールの友人との写真やマグルのバイクなどという、一族への反抗心で満ち溢れていた。


彼の弟、レギュラスは屋敷に帰ってからも口を聞いていない。 "良い息子" である彼とはもう幼い頃の様な関係には戻れない。


そんないつもの退屈な休暇を自分の部屋で過ごしていたシリウスはふと昨日に久しぶりに母と交わした会話を思い出していた。


"「シリウス。貴方のホグワーツでの行いにはいつも失望しています。ですが、最近はまともなお友達が出来た様ですね。」"

"「.....は?」"

"「フローレンス家のご令嬢の事です。彼女は実に.....完璧。そのままの関係を保っていなさい。....私達も彼女とそのご家族とは良い関係でいたいのです。」"


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(なんであいつらが俺達の関係を....。しかも、なんなんだ、あの言い方。まるであいつの家が....。)


それは彼が想いを寄せるAとその一族への母の言葉であった。彼女はシリウスとAが "友人" になった事を何故か知って居り、更にはその事を喜ばしく思っている様であった。

その事をシリウスは昨日の夜からずっと危惧していた。何故なら自身の両親は闇の魔法使いであり、彼女と自分の関係が彼等に利のある事であるのならば、それは由々しき事であったのだ。


最近はの魔法界を脅かす闇の勢力、彼等は純血を重んじ、マグルを蔑視する。そんな恐ろしい集団が彼女とその一族、フローレンス家を気にかけている事にシリウスはまず最初に彼女の身の危険を案じた。


(あいつには手を出させない....。)


そしてシリウスは彼女を何がなんでも守ることを固く決意したのであった。



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さんさん(プロフ) - 玲さん» コメントありがとうございます。三人が様々な困難を超えた後どんな運命が待っているのか、私も楽しみです。 (2019年11月16日 21時) (レス) id: 1e8fd96323 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 最後は主人公ちゃんが、二人の腕をとって親友としての未来が待っていたら…。それより、主人公ちゃんに忍び寄る男の影、「主人公ちゃんに手出したら、ゆるしませんぇぇ!!」 (2019年11月16日 13時) (レス) id: 750579a695 (このIDを非表示/違反報告)
さんさん(プロフ) - お紅茶さん» コメントありがとうございます。とっても嬉しいです!読者の方にとって一番心に残る様な作品を書き続けていきたいです。 (2019年11月16日 2時) (レス) id: 1e8fd96323 (このIDを非表示/違反報告)
さんさん(プロフ) - 玲さん» 先日のコメントでレスを押すのを忘れていました!時間が経ってしまってすみません! (2019年11月16日 2時) (レス) id: 1e8fd96323 (このIDを非表示/違反報告)
お紅茶(プロフ) - えっ、え… ここ最近で1番面白いと思いました!これからも頑張ってください!!! (2019年11月15日 21時) (レス) id: 0d7f6ee986 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:さんさん | 作成日時:2019年11月9日 0時

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