後輩が俺に惚れない【五条悟】

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それは、7月に入ったばかりの頃





五条「はあ？マークしてた廃工場にガキが二人入った？？」



補助監督「はい…
一応立ち入り禁止のテープを張り巡らせていたんですが…」





夕方に

俺とそいつに対して緊急任務が入った





補助監督「張ってある結界も
呪霊が出ないようにするだけd」



『それは二人が入ってから何分後の報告ですか』



補助監督「えっ、あ、約一時間後です
それで今急いで持ってきたので…」



『なら早く行きましょう
私と五条先輩への任務なんですよね？』



補助監督「は、はい！」



五条「…？」





そいつはやけに焦っていた


そりゃパンピーが危ないってんだから

誰だって焦りはするけど


そのときのそいつはどこか変だった




補助監督に限界までスピードを出すように催促して


到着したときも乱暴に車を下りて走り出した





五条「おい待て！！
あんま一人で先々行くな！！」



『五条先輩ならついてこれるでしょう！？』



五条「いやまあ、そうだけど…！」





あまりにもそいつが変だから



何で俺がこんな雑魚案件を、とか

そんな文句も消え去っていた





『呪霊がいる方こっちであってますか！？』



五条「あってる！
……！、けど、まて、もうガキが一人…！」





ﾊﾞｧﾝ!!!




俺の制止なんて聞かないで
勢いよくドアを開けたそいつは


次の瞬間固まった




俺には既にわかってたその状況





「…おねぇちゃん？ねぇ、おねぇちゃん

おなかすいたよ？かえろうよ、ねぇ

おねぇちゃん…！」



『…っ！』





"おねぇちゃん"



そう呼ばれていた小学生くらいの女児は

多量出血で既に絶命していた





五条「おいお前！
ちっさい方抱えて外出ろ！！」



『っ、せ、んぱ、』



五条「何してんだ早く！！」



『っ…』





何かを躊躇ったあと

そいつは泣き叫ぶ妹を抱えて外に走った









____遺体処理、保護者への説明諸々


後から来た他の補助監督に

それを引き継いでいるときには
特に変わった様子はなかったのに



高専に着いて、補助監督と別れた直後____











そいつは突然嘔吐した

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