【NARUTO】ユラユラ【サソリ】

傀儡を扱えるまで ページ35

朝ご飯を食べ終わり、部屋に戻ると・・・サソリはもうそこには居なかった。

デイダラが途中から食べるペースを急がせていた事から、もう任務の時間になるのだろう。

そう解釈し、Aはずっと座れなかったソファに腰掛けた。

貴方「・・・練習しなくちゃ。」

巻物からハエトリを取り出し、チャクラ糸を繋げる。

貴方「えっと、まずは・・・チャクラ糸を張る・・・」

傀儡と少し距離を取ってみる。

すると、ピンッと強く糸を張る事が出来た。

貴方「とりあえずはこれ位の距離が必要なのか・・・」

自分の出来る範囲で伸ばしたり縮めたりを繰り返し、どの位の距離で糸のヨリが出ないかを確かめ、覚える。

貴方「次は指の数・・・」

今のAは全ての指で一体を動かす事のみ可能。

二体を動かせないという訳では無いのだが、指が分散される分、傀儡の動きの質が悪くなる。

貴方「カンクロウ先輩はクロアリとカラスの二体を、しかも質よく動かせる・・・やっぱり凄い人だな・・・」

二体の傀儡をそれぞれ五本の指で操るという事は、両手にリコーダーを持って全然別の曲を吹くようなもの。

貴方「こういうのはやっぱり生まれ持った天才が出来るものだって！私がいくら努力したって・・・」

ふと、脳内にドヤ顔で悪人面のサソリの姿が浮かんだ。

貴方「サソリさんは努力、してるのかなぁ・・・？」

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