偽笑い 04 ページ5
「くっ......!」
一瞬たりとも崩さなかった笑み。
その笑顔が苦痛に歪んだ。
背を向けている彼の表情は
敦達には見えていなかった。
「今のは!?」
相手にしていた敵が一番少なかった敦は
少年を追って外に飛び出した。
「駄目だ敦君!!」
再び銃声が響き反響した。
「敦!!」
太宰と国木田が2人の元に駆けつけた。
銃弾は敦の腕で止まっていた。
とっさに虎化した腕が
銃弾を食い止めたのだ。間一髪。
虎化が数秒遅ければ、銃弾は敦の脳天を貫き
鮮血を散らさせただろう。
離れたビルの屋上でスコープが光る。
少年は微かに顔を上げ
光った方向を睨みつけた。
「彼らの仲間、って訳じゃなさそうだね」
気づいたのは
少年だけではなく太宰もだった。
太宰はビルに向けていた視線を
少年に向けなおした。
少年の振り向いた笑顔に___
「太宰さん!!
はやく彼を与謝野女医にみせないと!!」
国木田は与謝野に連絡をとり始めた。
前のめりに倒れる少年を敦が支える。
包帯を巻く太宰。
少年は意識を静かに失った。
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細桜 - Cssって何?! (2020年4月21日 12時) (レス) id: 87eabdb106 (このIDを非表示/違反報告)
反生命者 - 本当ですね。間違っていました。 ご指摘ありがとうございます! (2020年1月10日 19時) (レス) id: 4e8a64dd85 (このIDを非表示/違反報告)
露亞(プロフ) - ま、魔神ではなく、魔人では……?あ、更新頑張ってください!! (2020年1月7日 14時) (レス) id: 5fe7b44b45 (このIDを非表示/違反報告)
反生命者 - 少し変更しました。 (2019年9月23日 9時) (レス) id: 4e8a64dd85 (このIDを非表示/違反報告)
反生命者 - よろしくお願いします。 (2019年6月21日 21時) (レス) id: 4e8a64dd85 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:反生命者 | 作成日時:2019年6月4日 22時