【名探偵コナン】…秘密…8【降谷零】

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さらに次郎吉節は続く



「当日はテレビCMの撮影も兼ねておるから
少々忙しくはなるが大丈夫じゃろ

それから、結婚祝いに
Aのウェディングドレスは
既に各国のデザイナーに連絡済みじゃ！」



Aはだんだん目眩がしてきた




(結婚、結婚って言うから
何かあるとは思っていたけど
ここまでとはな…)

流石の降谷も頭を抱えた






しかし…


「Aが幼い頃から
儂がずっと温めてきた計画じゃ！」


そう言われてしまうと
Aも断ろうに断りにくい



(おじ様は規模が大きいけど
私のことを可愛がってくれてるんだよね…)




だが、そもそもAと降谷は
結婚が決まった訳ではないのだ


そして何より、公安である降谷を
式場の宣伝に出す訳にはいかない





Aは少し考えたが
降谷の方から視線を感じ目を向ける




(公安のこと話す…)




口パクでそう伝えてきた




それならと


「おじ様、人払いをして下さい」


Aはお願いした




「それは構わんが…」


次郎吉はすぐさま人払いをする








(何れは話さなくてはいけない事だ…)


降谷は呼吸を整え
ゆっくりと次郎吉に話始めたのだった





降谷は自分が公安警察であることや
偽名を使って生活していることなど
以前Aが聞いた内容と同じことを
手短に済ませた


次郎吉は驚きはしたものの
Aがそのことを知っているとわかると
静かに目を閉じた





『おじ様…』


Aは少し心配そうに次郎吉を見つめた

降谷も黙って次郎吉の様子を伺っている






パシッと次郎吉が手を叩き
目をカッと開いた




「この計画は予定通り進めるが…

安室君が目立つようなことは止めよう
我が国の優秀な人材じゃからの

その代わりAに
リゾートパークの宣伝ガールとして
しっかりと任務を果たしてもらうぞ！」




降谷はホッとした表情で


「ありがとうございます」


と頭を下げた





『おじ様、私じゃなくて
ママのモデル仲間でも、後輩でも
適任者は沢山いますけど…』


Aは考えただけで大変そうだと
母の知り合いのモデルの名前を数名挙げた



『それに…、私たちはまだ
結婚するとは言ってませんよ』




そう、そこが重要なのだ

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