【名探偵コナン】…秘密…8【降谷零】

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「何じゃとー！！」



まるで地球が割れてしまいそうな叫び声に
Aと降谷は顔を歪ませた




『私はまだ学生ですし
彼は仕事で忙しいです
だから結婚ことはまだ考えていないんです

勿論、いつかは結婚したいですが
いつになるかはわかりません

おじ様が私たちのことを
よく考えて下さっているのは分かりますが
もう少し待って頂けませんか？』


Aは狼狽えている次郎吉に
はっきりと言い放った




「お主ら、儂がここまで計画しとるに…」


次郎吉はショックでワナワナし始めた




「すみません、僕も仕事が仕事なので
簡単に結婚とは言えません

Aさんを愛していることに
変わりはありませんが…」


降谷も申し訳なさそうに言った




『おじ様…、私はいつもいつも
私のことを気にかけてくださる
おじ様に感謝しています

今回の計画は素敵なものですが
せめて私たちの中で
結婚が決まってからにしては
頂けませんか？

それまで待ってもらえるのなら
私がリゾートパークの宣伝
全てを担いますから…』



Aは次郎吉を少しでも
元気付けようと宣伝係りを
仕方なくやろうと思って言ったのだが




「本当じゃな…」



ガッとAの手を掴み
次郎吉はこちらを覗き込む



「A…、二言はないな？」



あまりの迫力にAは頷いた



「わかった！
Aの言う通りにしよう！

その代わりAよ…
先ほどの言葉、忘れるでないぞ」




パンと手を叩くと



「この話はもう終いじゃ」



そう言って次郎吉は酒をググッと
飲み干したのだった









『まさか式場の設立の計画をしてたなんて…』


帰りの車の中
次郎吉の計画を思い出して苦笑いした

相変わらずデンジャラスなことを
やってくれる



「次郎吉氏はAさんのことが
本当に可愛くて仕方がないんだろう…」


運転をしながら降谷は微笑む




『それにしても、零さん
正体を明かすことになってすみません…

おまけに恋人でもないのに
結婚の話ばかり…』


Aは降谷に頭を下げる




「構わないさ…
いつかはそんな話をしたいと
思っていたからな…」


『えっ⁈ 』



Aはびっくりしすぎて
開いた口が塞がらなかったのだった

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