【ハリポタ】魔法の世界でいろいろ【シリウス・ブラック】 (ページ11)

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シリウスブラック夢　1-11 ページ11

「飲みに行く前に寄らなきゃいけない場所があるんだ。付き合ってくれるかい？」
リーマスは横にいるシリウスに声をかけた。
シリウスはショーウィンドウに映る自分の姿を見つめ、顔にかかる前髪を少し触った。
「ああ、かまわない。早く済ませて就職祝いと行こうじゃないか。」
二人は魔法省狼人間援助室に向かって歩き出した。

ああ…。さっきの人怖かった。
気性の激しい乱暴な人だったわ。
小一時間ほどごねられてぐったり疲れた私は気分転換に大きく伸びをした。
時計は１６時を過ぎていてた。
いつもなら凹んで、ひどい時はトイレで泣いたりするときもあるけど今日の私は平気だもんね。
私は机の隅に立てかけたワインバーのチケットが入った封筒を見つめてニヤリとする。
昼休み、狼人間捕獲部隊の部署に行ってみたら偶然にウィリアムさんと出くわした。
勢いに任せて誘ってみたら、ちょっと考えた後笑顔でOKしてくれた。
嘘みたい！！！でも嘘じゃない！！！
トンクスも彼氏ができたし、私ももしかしたら近いうち彼氏ができちゃうかもねぇ…
自然ににやけてしまう顔を両手で隠して顔を上げたら、オフィスのガラス扉にルーピンさんの姿があった。

「ルーピンさん！」
私は慌てて椅子から立ち上がると扉に向かってかけていく。
「こんにちは。お久しぶり。この前言ってた採用通知を持ってきたんだけれど、今大丈夫かな？」
「もちろんです。さぁ、こちらにどうぞ。」
癒し系のルーピンさんの笑顔を見て私の元気がチャージされる。
椅子を進めながら私はルーピンさんに質問する。
「登録に３０分ほどお時間いただきたいのですが大丈夫でしょうか？」
「こちらこそ終業まじかにすまないね。」
「そんなこと全然気になさらないでください。紅茶入れますね？」
「お構いなく。この後友人と就職祝いで飲みに出かけるんだ。」
ルーピンさんが嬉しそうに笑う。
「それは素敵ですね。待ち合わせに間に合うようにすぐに登録しますね！」
「それもご心配なく。友人も一緒に来ているんだ。
魔法省の知り合いに会ってからここにやってくるはずだから。」
ルーピンさんのお知り合いならきっととっても素敵な人なんだろうな。
「お友達をお待たせできないので頑張ります！」
私はそういうと杖でルーピンさんの前に紅茶とクッキーを用意して書類に向かった。