【ハリポタ】魔法の世界でいろいろ【シリウス・ブラック】 (ページ12)

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シリウスブラック夢　1-12 ページ12

魔法省狼人間援助室はこの廊下の先か。
随分と暗い場所にあるんだな…。
シリウス・ブラックは薄暗い廊下の先のガラス張りの扉の前で立ち止まった。
親友であるリーマスの背中が見える。
「リーマス！ここにいたか！」
そう言いながら勢いよく扉を開けて中に入った。
薄暗い場所にある部署の内部は意外にも洗練されていて、森の中にいるような良い香りがする。
室内も明るくこざっぱりとしていて、シリウスの想像していた狼人間援助室とは随分イメージが違う。

「シリウス。すぐここがわかったかい？」
「ああ。お前の言ってた通り随分隅に追いやられた場所だな。」
そう言いながらずかずかとルーピンの横にある椅子に腰を下ろした。
「もう登録とやらは終わったのか？」
「あとはサインするだけさ。僕の担当者さんが書類を用意してくれてるよ。もうすぐ来るはずだが…。」
ルーピンはファイルの沢山詰まった本棚の奥に目配せした。
本棚のまだ奥に作業スペースがあるのか微かに音がしている。
「お、旨そうなクッキーじゃないか。紅茶もいい香りだ。
内装もそうだがここの部署には随分センスのいい職員がいるらしい。」
シリウスはクッキーを一枚摘まんで口に入れた。
「ルームフレグランスも素敵だろう？」
同意するとでも言うようにシリウスは口をもぐもぐさせながら小さくウインクした。