検索窓
今日:805 hit、昨日:1,437 hit、合計:235,745 hit

私と幼なじみと何気ない夜 ページ17

「お邪魔しまぁす」

「そのうちここに住むんだから、ただいまでいい」

そっか。2月の末にはここに引っ越してくるから、おんぶにだっこの同居とはいえ我が家になるんだ。なんだか新鮮。まだちょっと早い気もするけど、いっか。

「た、ただいま」

「うん。おかえり」

幼なじみのとても嬉しそうな優しい笑顔にちょっぴりドキッとする。
不意をつかれて止まっていると早く上がってと急かされた。

夜だからなのか部屋は少し肌寒くて、暖房をつけてもまだ暖かくなりそうにない。
リビングのソファーで膝を抱えて丸くなっていると幼なじみがひざ掛けを渡してくれた。なんだか可愛い柄で、ちょっと意外。

スマホをいじりながら横で覗き込んで表情をコロコロ変える幼なじみをチラ見する。多分私がSellyやMondoの動画を見てるからなんだか気に食わないんだと思う。Sellyを見てたら複雑そうな顔をしながらも満足げで、Mondoを見ているとあからさまに不機嫌。時折Sellyが負けていると「下手くそ」と自分自身を罵倒しているのが面白い。

Mondoの動画を見てると不満げにちょっかい出してくるからSellyの動画を見続けているとお風呂が沸いたというアナウンスが聞こえてきた。

「お風呂入ってこい」

「わかった」

置いただけのスーツケースを開けて必要な荷物を取り出す。ゆっくり見る暇もなかった部屋をぐるりと見渡すけど、家具はベッドだけ。シーツも真っ白でとてもシンプルなデザインだけど、とってもふかふかだから多分お高い。

お風呂もとっても広くて驚いた。足をめいっぱい伸ばしてもまだ余裕があるし、なんか泡風呂の機械までついてる。
お金持ちって感じ。

「お風呂ありがとう」

「うぁっ………髪、乾かせ」

「どこにあるか分からなくて今聞こうと思ってたの」

「あぁ…上の棚だぁ…」

何故か顔を覆ってこっちを見ないようにしている幼なじみ。もしかして下着が見えているのかもしれないと焦って自分の格好を見るけど特に変なわところは無いし、ただのTシャツとスボン。何もおかしくないはず。
ないよね?

・→←私の幼なじみと一緒に家に帰る



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (340 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
1577人がお気に入り
設定タグ:CR , Selly
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

ベル(プロフ) - Twitterにフォロリク送りましたm(_ _)m (2023年2月7日 13時) (レス) @page29 id: 7777acaa3c (このIDを非表示/違反報告)
パール(プロフ) - めちゃくちゃ丁寧な展開に、キュンキュンシチュエーション。、最高です……ありがとうございます。 (2023年1月29日 23時) (レス) @page26 id: 1af3cf4740 (このIDを非表示/違反報告)
ブーさん(プロフ) - 初めてこんなにドキドキしながら読むことが出来ました。続きを楽しみにしてます! (2023年1月10日 4時) (レス) @page21 id: 25eda4d66a (このIDを非表示/違反報告)
希彩(プロフ) - 読むのが楽しすぎて今一番更新を楽しみにしてる作品です…!! (2023年1月6日 0時) (レス) id: ada02de52c (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:さうら | 作成日時:2022年11月30日 13時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。