【あんスタ】 遊木兄弟の希望論。【遊木 真】【男主】

Knightsと遊木真* ページ5

AM 8:40






「…俺、リムジンとか初めて乗ったんだけどぉ……ねぇ、ゆうくん？」





「うん…あんまり豪華なのは慣れないなぁ……って泉さん…!!さりげなく恋人つなぎするのやめて…!!?兄ちゃんに見られたら殺されちゃうよ!!!」









「ふふ…俺はみくるんに殺されるなら本望だよ……♪…まぁ、ゆうくんも一緒なら尚良いんだけどねぇ…？」





「ﾋｲｨｨｨｨｨ…!!!」





相変わらずブレない瀬名先輩と私達Knightsのmember、そして実来お兄様のbrother…真先輩を乗せた我が家のlimosineがもうじき空港へと到着します。





「ちょっと泉ちゃ〜ん？真ちゃん困ってるじゃない…やめてあげなさいよォ…((「おぉ…!!何かセナ見てたらインスピレーションが沸いてきたｯ!!!早くこのメロディーを書き留めないと…!!!」





「ふあぁ…ふ……ちょっと王さま、安眠妨害なんだけどぉ…？」









見ての通りこの車内、大変chaosです。





これはこれで楽しいものなのですが……えっと………コレは蓮巳先輩のツッコミが恋しくなりますね…………





「わはははは☆ごめんリッツ…!!」









「もう…俺この時間帯活動時間じゃ無いんだからね……？…ふあぁ……ナッちゃん…着いたら起こしてねぇ………」









朝だからか気だるげな凛月先輩がうとうとしながらLeaderに文句を付けて、またすやすやと鳴上先輩の肩に埋もれる。





いつものように妄想に浸るLeaderは次から次にnotebooksを消費してはまた遺産を増やしておりました。
………









「司坊っちゃま、間もなく到着致しますよ。」









運転席からじいやの声が聞こえたので皆さんも少し静かになったようです。……やはり、皆さんも楽しみにしているのでしょうか。そうだったら司もとてもhappyです。









「兄ちゃん……元気だと良いな………」





……ぽつん、と真先輩が言の葉を紡ぐ。





「………ま、みくるんの事だし…一年前と対して変わらないでしょ。積んだ経験は俺たちとは全く違って…









＿＿全部“輝いたもの”なんだろうけどねぇ……」









………心配そうな真先輩に寄り添うように、瀬名先輩も言葉を届ける。何処かお兄様を羨む気持ちを見え隠れさせて、視線を遠くする。









最後の言葉に全員が共感をして、嬉しいような寂しいようなよく分からない気持ちになった。









一機の飛行機が、風を切りながら着陸した。

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