最近の汐恩 ページ33
高2の7月。
同じクラスになって4ヶ月が経とうとしていた
春は新入生から汐恩がそれはそれはモテモテで、
休み時間ごとに沢山の後輩達が汐恩を見にクラスまで来たり、隙あらば告白されていたりと、
とにかく彼女と言う立場の私からしたら毎日気が気じゃない日々が続いた…。
それがようやく落ち着いてきたのが最近
汐恩『暑い〜〜』
放課後、いつものように汐恩の部屋に行くと
暑いといいながらもベッタリくっついてくる汐恩
「暑いなら離れ…
汐恩『だって学校でぜんっぜんくっつかれへんやん』
私の言葉に被せて言うと、もっとくっついてきた
最近の汐恩はずっとこの調子で
一年前よりも甘えてくる事が多くなったし
独占欲がかなり増した気がする
「学校ではしょーがないやろ？
…ってか、私があつい！」
ひっつき虫みたいにずっと私にくっついてる汐恩を無理やり離そうとすると
ひょいっと体を持ち上げられて
汐恩の胡座の上に乗せられた。
「え、ちょっとっ！
重いし暑いやんか」
降りようとするとガードされて
後ろからぎゅーされる
汐恩『今Aと同じクラスでめっちゃ嬉しいけど
近くにおんのに手も繋がらへん
ぎゅーもできへんし。
あと興味ない奴らに告られてAに嫌な思いさせてるんも俺が嫌や
…教室で他の男と話してるのも我慢しなあかんし。』
あまりにも可愛いすぎて思わず汐恩の方を振り向いて
汐恩の綺麗な顔を両手で包んだ
「だから最近こんな感じやったんか。
汐恩モテモテやからそりゃ心配やけど、
信じてるから、大丈夫。
同じクラスになってから初めて見る姿もいっぱいあって私は楽しいけどな〜」
というと、もっとむすっとした顔になって
汐恩『俺の方がAの事絶対好きやん。』
なんて言い出すから、思わず笑ってしまった
そうじゃない。
私だって本当は汐恩が大好きって気持ちでいっぱいだし、他の女の子と話してるだけでモヤモヤしてる。
でも、汐恩がこうして、
ちゃんと私に素直な気持ちを伝えてくれるおかげで
心が満たされてるんだよ。
まだむすっとしてる汐恩から離れて
それは逆やでと顔を見て笑って言った
それから私達は
今年の夏はどうするだとか、お互いの両親にも挨拶しようだとかこれから先の話を沢山した
これが汐恩と過ごす最後の夏になるなんて
思いもしてなかった
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さおりん(プロフ) - えいりあんさん» コメントありがとうございます(^^)そんなお言葉をいただけて本当に光栄です。結末までまだまだ色んなことが起きますよ…！！！是非この物語の結末まで見ていただければ幸いです！！よろしくお願いします(*^^*) (2020年3月29日 3時) (
レス) id: 0e6196df1d (このIDを非表示/違反報告)
えいりあん - とてもいいお話ありがとうございます。結末が楽しみすぎます。 (2020年3月28日 13時) (レス) id: f6e140a5fe (このIDを非表示/違反報告)
さおりん(プロフ) - じゅいさん» 初コメントありがとうございます(^^)嬉しいお言葉をいただき光栄です！更新もっと頑張ります☆ ここからが2人の正念場になってくるので是非続きも見ていただければ嬉しいです！ (2020年3月28日 9時) (レス) id: 0e6196df1d (このIDを非表示/違反報告)
じゅい(プロフ) - 今回のお話で、段々別れが近づいて来たって感じですねっ！いつもいいお話ありがとうございます！！ (2020年3月28日 3時) (レス) id: f3e3cf0a72 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：s.a.o | 作成日時：2020年3月1日 2時
