小さな絆が知っている。 (ページ4)

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疑いと濡れ衣ページ4

「おそいぞ、アーヤ」

あぁ、ごめんね、いろいろ考えちゃって。

「今回の依頼主、それは、小田奈々花だ」

え・・・・。

まさかの、予感的中！？

依頼主、なんて言ってるくらいだもん。
ただ、私がいじめられてる、何て事ぐらいじゃなさそう。

嘘、そそのかされたりは、してないよね？

「どうした、アーヤ」

あ、もしかして顔にでてた！？
どうしよ、いじめられてる、なんて言えないよっ！

そんなこと言ったら、見放されちゃうかもっ！

「今回の依頼は、ｋｚメンバーの一人がいじめを行っている、という内容だった」

あぁ、わたしじゃん....。

「それは、立花彩、アーヤだった」

私はやってないからねっ！

「どうなんだ、アーヤ」

みんなの瞳が冷たく光る。

「わたしは....」

やってない。

そう言おうとして、涙がでてくる。

だめだ、泣いちゃダメ。

私は一生懸命涙を止め、みんなに告げる。

「やってない、から」

そう言った途端、みんなの顔がゆるむ。

へ？は？

もっと疑わないの？

「ごめんね、こんなやり方して」

そう言ったのは、黒木君だった。

「ん、もとからアーヤがやってないことは分かってたんだけど」

？翼まで何言ってんの？

「あのさぁ、」

そう言ったのは、上杉君だった。

「小田が昨日来てさぁ、立花がいじめてるとか言ってきたんだよ」

うん、そこまでは分かってるんだけど・・・・。

小塚君が言葉を繋いでくれる。

「僕たちは、すぐ疑った。絶対嘘だって。だから、それを証明しようとしたんだ」

「だから、俺たちはもう、微塵も疑ってない。安心して、姫君」

黒木君は、確かに言った。

『微塵も疑ってない』と。

その言葉が嬉しくて。

　私は思わず

.

＿＿＿＿＿＿＿逃げてしまった