小さな絆が知っている。 (ページ12)

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おしゃれなカフェページ12

そのお店は、内装も可愛い・・・！
すごいすごい、夢みたいっ！

レンガや木で形が作られている店内は、ガラス張りになっていた。
ガラスからは、町の灯りが幻想的に映っていて。

女子は大抵、文句なしの評価をすると思う。

「ん、いーな、ここ」

席に座りながら言う上杉君。
私も、席に座ることにした。

「立花、何か頼むか？」

上杉君にそう言われ、私はハッとする。
私、いくら持ってきてたっけ？

「アーヤ、大丈夫。奢るよ」

え....でも、それはダメだよ。

「大丈夫。私、一応持ってきてるから！」

「アーヤ、」

翼に見つめられ、ドキッとする。
あぁ、翼の顔は、いつ見ても凶器....。

「奢らせて？ね？」

今度は、上目づかいっ！
あぁもうだめ、死にそう....。

「ん、美門、割り勘しようぜ」

「おっけー」

あ、え、まって、私も払うっ！
・・・・なんて言おうとした頃には、２人で話がまとまってしまっていた。
あぁ、うぅ、私ってやっぱ、とろいのかも....。

「ごめんね、奢ってもらっちゃって」

私の言葉に、２人はにこっとする。

「ん、遠慮しないでよ」
「もともと、俺が連れてきたし」

私は、２人の好意に甘えて、プリンを頼ませてもらった。
フルーツと生クリームがたくさんのった、おいしそうなプリン。
つぼに入っていて、可愛らしい感じだった。

「よかった、楽しそうで」

ニコッと笑う上杉君。

「今日、元気なさそうだったからさ」

え....ほんと？
そんなつもり、なかったんだけど。

「ほら、食べよ」

うんっ！

「わぁっ！これ、おいしいよ！」

「ん、よかった！」

あぁ、いつまでもこんな日々を過ごしていたいなぁ。