堕ちないあなたをオトします！！【うらたぬき】

6、友人的視点 ページ21

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Aは、変わったんだと思う。


男をオトすのが生き甲斐の性悪女だったくせに、いまではどうだ？



『浦田さーん！！』


『でね！浦田が今日ね_____』



本人は、オトし合いゲームに勝つため！なんて言ってるけど、私から見ればただの一途な女の子が好きな人にアタックしているようにしか見えない。


...というか、毎日浦田浦田うるさい。


あと、いつのまにか呼び方も変わってるし、最初ガチガチの敬語だったくせして今じゃすっかりタメだし。





あと、変わったといえば彼女の周りの空気も変わった。


全く男に媚びなくなったAに好感を持ったのか、友達になろうとする女子が増えた。そして、媚びる前よりも靴箱の中に押し込められているラブレターの数が増えていることを私は知っている。









やっぱり、ここまでAが変わったのは彼のおかげ....なのだろうか。



「代表の言葉」かなんかで壇上の上に立っている浦田渉を見上げる。相変わらず、素晴らしいとしかいえない生徒会長ぶりだ。


次に、隣で体育座りをしているAをじっと見つめる。


ジーーーーーー。


...ほら、こんなに熱い視線をビュンビュン放っているのに、こっちを見向きもしない。ひたむきに、生徒会長の見つめているだけだ。



「はぁ、」



はやく、気づけばいいのに。



Aは自分の気持ちに鈍感すぎる。









あいつは、もうあのゲームに負けている。

7、手料理披露してみた→←〃

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