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「そう言うことだから、今日から俺とお前は赤の他人。じゃあな、」









私を突き放して、冷たく吐き捨てて去っていく
私は佐野の腕を掴んで引き止めた









『…っ佐野が私のこと嫌いでも、私はずっと好きだから!諦めないし、ずっとだいす「うるせぇよ」









『ねぇ、佐野はいつ私のこと嫌いになったの、』







泣きながらそう発していた、
涙で視界がぼやけて、佐野の顔がよく見えない









「お前のことなんて最初から好きじゃなかった」









『……じゃあなんであんなこと言ったの』









「そんなの覚えてねぇよ、お前も忘れろ」









私のことうざったらしそうに見てくる佐野
こんな佐野、知らない





こんなの、私が好きになった佐野じゃない、







いつから変わっちゃったの、佐野









『もういい、』









あなたが私を捨てるなら、私もあなたとの
思い出も全部捨てる。




佐野なんて知らない、あんな人知らない









____ぱしんっ、と痛々しい音が住宅街に響く









「痛ってぇ、何すんだテメェ」









佐野の頬を思いっきり引っ叩いた
最後、これで最後なんだ




最後がこれって、嫌だな
ほんとは佐野と最期を迎えたかったのに。









なんでこんなことなっちゃったんだろうね。









『そっちこそもう私の前に現れないで。佐野なんかもう大っ嫌い、二度と会いたくない』









そんなこと思ってない、
けど、こんな酷いこと言わないと佐野のこと嫌いになれそうもないんだよ、

ごめんね









「俺もお前が嫌い、」









「消えろよ」









こんなにも、大好きなのにね。









___________


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作者名:三ツ谷サイダー | 作成日時:2021年8月23日 13時

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