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鮮明に ページ9

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noside









「もうやめてください、」









「あぁん?聞こえねぇよ坊主」









1人の小学生を数人の中学生が取り囲む
カツアゲとかいうやつだ


男の子はお金を持っておらず逃げ出そうとするが中々逃げることができずにこの状況が続いている







その様子を少し遠くから眺めていたのは
まだ小学6年生の佐野万次郎だった。









「…もう少しやばくなったら助けに行こっと、」









チュッパチャプスを口に咥えながら彼はそう言った
__見るからに弱そうな中学生(ガキ)だし、と









「もういい、オラ歯ァ食いしばれや」









男の子は殴られるのを覚悟した

「やっべ、助けねぇと」

万次郎が急いで駆けつくと
その男の子の前に誰かが立ち塞がった









「やめてください」









小さな女の子だった。手足も細くて喧嘩も弱そう
なのに中学生をキッと見つめる目だけはもう覚悟を決めているようだった









“あいつ、馬鹿なの?”








「泣いてんじゃん」







その女の子は強気だったが、よく見ると泣いていた
細い足もガタガタと震え、今にも倒れてしまいそうだった








「おいガキ、邪魔すんじゃねぇよ、それともお前も殴られてぇのか?」






「やめてくださいって言ってるんです、大体小学生相手に大人数の中学生で殴るなんてひきょーですよ」







女の子がそう言うとキレた不良達は標的を男の子から女の子に変えた

「今のうちに逃げて、」

女の子は後ろにいた男の子を逃がし
正面にいる不良たちを睨みつける









その時だった









目の前の不良が一瞬にしてひれ伏せたのだ
何も見えなかった









現れたのは女の子と差程変わらない身長でピンクゴールドの綺麗な髪の男の子だった









「た、大将がやられたっテメェ誰だ!!」







「あ?知らねぇの?俺が7小のマイキー様だ!」









______




不良たちは名前を聞いて逃げていった







「助けてくれてありがとぉっ」





泣きじゃくる女の子に、マイキーは名を尋ねた






「お前名前は?」





「AA」





「Aな、俺は佐野万次郎」








「さの、まんじろー」





万次郎はAの前にしゃがみこむと、
ニコッと笑って言った









「お前、強えな」









_____

うんちょっと語彙力が足りないかなって感じ

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作者名:三ツ谷サイダー | 作成日時:2021年8月23日 13時

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