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それから私と佐野くんはよく連むようになって、私の学校が終わる時間になると、毎日校門で待って迎えに来てくれた



クラスメイトの男子がマイキーだマイキーだと騒ぎ立てていたけど佐野くんはそんなの全然気にしてなかった


それから“ケンちん”って人を紹介されて、私が佐野くんの真似をしてケンちんくん!て呼ぶとお前までそのあだなで呼ぶなと怒られた


仕方なく私はドラケンと呼ぶことにすると彼は満足そうに笑った




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小学校を卒業して、私達はそれぞれ違う中学校に入学した


佐野くんが私と同じ学校がいいと駄々をこねたけど、ドラケンがなんとか止めてたっけ



それから佐野くんに場地くんや三ツ谷くんを紹介されて、みんなと仲良くなって、毎日楽しかった







中一の六月、私たちは佐野くんに神社に呼び出された
黒龍(ブラックドラゴン)っていう暴走族を倒すために俺らでチームを作ろう、そんな感じの話だった








私は正直怖かった、暴走族ってなんか怖いし喧嘩ばっかで、それに皆まだ中学一年生なのに高校生達とやり合わないといけないなんて、怪我しそうだし。








でも止めにはいる勇気はなかった、私が色々と考え込んでいる間に場地くんが役割分担をしていた







佐野くんが総長で、副総長はドラケン、三ツ谷くんは親衛隊で旗持ちはパーちん、場地くんと一虎くんは特攻隊だという









「あ、Aどうする?」






場地くんが皆に問いかけた、え、私もやるの?喧嘩できないよ、と言うと、佐野くんがうーんと考え出した






「お前、喧嘩は弱ぇけど、心は強えからな!俺らに必要だ」






「お前はー俺らのケアしてくれよ、怪我したら手当とか、保健係みたいなもんだな!」







『なにそれ雑用じゃん!』




でも、私に出来ることくらいってこれくらいかな、
皆を癒してあげられるならそれで十分かも






『やる、』







「よし、お前は隊員補佐だ」









「約束するA、お前には絶対怪我させねぇし危ない目には合わせねぇ」









だから俺らについてこい、

そのときの皆の背中は中学一年生とは思えないくらいかっこよかった









『うん!ついてく』









「よし、じゃあ決定だな!」









名前は東京卍會になった
皆が帰ったあと、私と佐野くんは二人きりになった









「お前に話したいことがある」









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過去編長くなりそうです

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作者名:三ツ谷サイダー | 作成日時:2021年8月23日 13時

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