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『話って…?』






2人横並びに座って佐野くんに問いかける、
最近はみんなでいたから2人きりで話すのは久しぶりだなとか考えてたら、佐野くんの方を向かされた





「さっきも言ったけど、お前をぜってぇ傷つけさせねぇし俺が守ってやる」







私を真っ直ぐ見つめ、目を逸らさずにすらすらと言葉を並べる佐野くん

今更だけど俺が守ってやる、なんて言葉にうれしくなって、思わず口角が上がってしまう

佐野くんからしたら仲間として守ってやるって意味なんだろうけど、私は出会ったら日から佐野くんのことが大好きだから、一人で舞い上がってしまっている







「だから






__お前、俺の女になれよ」









『…え?まじ?』






さっきまで目を逸らさなかった佐野くんが頬を紅潮させそっぽをむく、恥ずかしいのか後頭部に手を回し頭をかいていた








「何度も言わせんなよ、俺の女になれ」






『え、と、付き合うってことだよね?』






「それ以外ねぇよ」







付き合う、私と佐野くんが…?
ずっと佐野くんが大好きだった。でもどこか佐野くんは遠い存在で私なんて手が届かないと思ってた




『わたし…っ佐野くんのことずっと好きだった』








「おまっまた泣いてんのかよ、ほんと意味わかんねーやつ」






嬉し泣きか?と私を抱き寄せ耳元で俺もAのこと大好きだ、とつぶやく佐野くん

それは、反則です





身体全体が熱を帯びていくのを感じ佐野くんを見ると
「お前顔真っ赤」と、笑いかけてきた






「じゃ、そういうことだから。俺から離れんなよ」






『離れるわけないじゃん、』







こんなに大好きな人離すわけが無い
2人で笑いあっていると後ろから声が聞こえてきた






「うーわ、2人だけ残ってると思ったらお前ら付き合ったのかよ」


「マイキーAにゾッコンだったもんな〜」



「うるせぇパー!!」





後ろを振り向くと、みんながニヤニヤして近づいてきた、げ、見られてたんですか…





「お前ら見てたんなら、わかるだろ。Aは俺のだから、お前ら手ぇだすなよ!」




佐野くんが私の肩に手を回す、ぎゅっと近くなる距離に少し恥ずかしくなる






「出すわけねぇじゃん、お前ら幸せになれよ」



と三ツ谷くんが私たちに笑いかける





「お前らけっこんしろよ!」


とパーちん



「パーお前いつの話してんだよ」

「え、しねぇのか?」

「するけどさ!!!!」




___

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作者名:三ツ谷サイダー | 作成日時:2021年8月23日 13時

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