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『…もう,咀嚼するのも面倒くさくなってきた…
喉は痛いし,赤木さんもいないし…俺,もう帰っていい…?』
「ダメに決まっとるやろ」
『えぇー……』
俺は今日の夕飯を,侑の話を聞きながら(ほぼ流してる),もくもくと食べていた
だが,一口,二口…と時間が経つにつれ,口を開けるのすらだるく感じてきて,いよいよその手を止めた
あぁ…いつも騒がしい奴が片方しかいないから,どこか少しの静かさが新鮮だ
でも,侑しか喋ってないから,なんかつまんないな…←
『なんで侑と俺だけなの…角名も来れば良かったのに…』
「遠回しに俺と二人なの嫌って言っとる?俺のガラスのハート傷ついてまうねんけど…」
『何言ってんの…侑の心は鋼…いや,ダイヤモンドのハートでしょ…』
「俺はそんな冷たい子に育てた覚えはあらへんぞ!!」
『うるさ…褒めたんだけど,…つか,俺侑に育てられた覚えないんだけど,逆に無茶に付き合ってたよね?お世話したの俺だよね?』
「北さんや…凪の後ろに北さんが見える…!」
『何言ってんの??』
北さんは兵庫にいるんだから,後ろにいるわけないだろ(察してあげて)
情緒不安定な侑を見てると,なんだかもう今起きてるのさえだるく感じてきた
俺の皿の上には茶碗に半分残った米と,まだ二口程度しか飲んでない味噌汁,もうほぼないサラダと二切れ残ったしょうが焼き
この残りのものを俺はもう食べる気力がなかった
俺はもともと少食だから,いつもはこれよりちょっと多いぐらいは食べる
だけど,今日の練習で疲れた俺の体はこの量ですら受け付けなかった
『…侑,俺の分食べてよ』
「ダメや言っとるやろー。北さんに怒られんで?
あとちょっと…じゃないか,もう少し食べてみ。いつもでさえ少ないんやからそろそろお前体もたんぞ」
『…チッ』
「凪!行儀悪いぞ!」
『おかんかよ…』
ほら,はよ食べろ!食べ終わるまで,見張っとるからな!
と言う,侑に顔が歪むのがわかった
「そんな顔してもダメや。俺もたまには心を鬼にせなあかん…って今,思った」
『…そんな気ずかいいらんのや。はよ食べろ』
「なんで逆ギレしとるん?てか,エセ関西弁やめや」
そんなこんなでその後も口論(?)が続いた
その結果,結局侑に見守られて全部食べさせられました
『…ゔ,吐きそ…』
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胡春(プロフ) - いろんな方からそういった言葉がいただけてとても嬉しい限りです!コメントありがとうございます! (2022年10月3日 21時) (レス) id: 289535ebf9 (このIDを非表示/違反報告)
はくろー(プロフ) - おもろかったです!更新を楽しみにしてます(*^ ^*)頑張ってください♪ (2022年10月3日 21時) (レス) @page27 id: 284adcf210 (このIDを非表示/違反報告)
胡春(プロフ) - この作品は名前固定の男主です! (2022年10月3日 9時) (レス) id: 289535ebf9 (このIDを非表示/違反報告)
⁇ - 名前が変換できていない気が… (2022年10月3日 9時) (レス) @page5 id: b22d4ce9af (このIDを非表示/違反報告)
胡春(プロフ) - ありがとうございます! (2022年10月2日 20時) (レス) id: 289535ebf9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:胡春 | 作成日時:2022年1月31日 19時