マイペース女子は探偵さん【3年A組】

31話 ページ38

柊「今日も、俺の授業を始める。礼。…着席。」



人質になってから三日目の授業が始まった



柊「これは、ドーピング疑惑に使われたフェイク動画だ。

この動画をSNSに投稿したのは、宇佐美だ。

だが、撮影したのは別の誰かだった」


先生が流したのは澪奈を自 殺に追い込んだフェイク動画だった




柊「さぁ、動画を撮った人、正直に手をあーげーて！」


兵頭「上げるわけねぇだろ！」



柊「じゃあ動画を撮った生徒を見つけないとな…

昔から犯人探しはお巡りさんの仕事だと決まっている」


そう言ってスマホを取り出すと耳に当てて


柊「今の聞いてましたか？郡司真人警部補」



百瀬｢…！郡司さん…｣



柊｢なんだ…百瀬は知ってるのか｣



通話相手は僕が1度事件に巻き込まれた時、お世話になったことがある刑事さんだった。




柊「撮影者を探してください。

タイムリミットは夜8時。
犯人を当てることが出来たら全員を解放しましょう

ただし、間違えれば生徒５名の命を奪います


let's think」




甲斐「5人ってどうゆうことだよ！」


今度は5人も…そんな疑問を甲斐くんがみんなの代わりに投げかけた


柊「なんだ5人じゃ不服か？

なら10人にするか？」




浅見「冗談やめてください！」



柊「俺は本気だよ。

刑事さん達を可哀想に思うなら

動画を撮った生徒が速やかに名乗り出ればいい」



岩倉「んなの名乗り出るわけねぇだろ！」



柊「だったら刑事さんを信じるしかないな」



先生が美術室へ戻ると犯人探しが始まった




瀬尾「ジャージが特注品なら、水泳部の仕業じゃね？」


諏訪「しかも女子更衣室」



水越「犯人確定じゃ〜ん」



熊沢「ちょっと待ってよ…私じゃない…！」



不破「お前がやったって言わなかったら、誰も死なずに済んだ！」



熊沢「本当に私じゃないんだって！」



河合「私知ってるよ！
花恋が、澪奈にライバル心めらめらだったってこと…」


秋庭「部長なのに、話題はいつも澪奈ばっかり」


結城「そりゃあんな動画撮りたくもなるか」


次々と熊澤ちゃんを疑う声や責める声が上がってきた


熊沢「何で、そうなるの…翔も何か言ってよ。何で黙ってるの。」



真壁「…お前が景山を嫌っていたのは、事実だろ」



熊沢「何それ…アンタも疑ってるんだ
マネージャーのアンタだって更衣室に入れるでしょ!?」


仲の良さそうな真壁くんと熊澤ちゃんでさえ雰囲気が悪くなってきてしまった

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