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「…初詣なら、神社に参拝した方がいいんじゃないか」
今まで黙っていた大倶利伽羅がぽつりとそんなことを言う。
「あ、そっか!」
「忘れていましたな」
「確かに、メインだよな」
しっかりしているようでどこか抜けているこのメンバーであった。
「じゃあ、参拝する人の列に並ばなきゃね」
「…いっかい、おりたほうがいい?」
「…まぁ、参拝し辛いかもしれんな」
一度Aを下ろしたものの、やはり足が悪いためか歩きにくそうにしているので、階段のところなどは抱っこして歩いたりした。
少し待ち、ようやく賽銭箱の前に来たとき、Aに五円玉を握らせた。
「?」
「これを、あの箱の中に入れる。んで、あの紐を振って鈴を鳴らして、お願いをするんだ」
きょとんと首を傾げるAに薬研が丁寧に説明する。
「…わかった。やってみる」
「そんなに緊張しなくてもいいんだよ」
一期が苦笑してAの頭をくしゃりと撫でた。
「……………………」
「…A?」
「…………ごめん、おまたせ」
ずっと目を瞑ったまま動かないAに乱は訝しげな声を掛ける。ようやく顔を上げたAは少し恥ずかしそうに謝った。
「別にいいよ。それで、何をお願いしたの?」
「…ひみつ」
「えー」
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←45、派手な兄ちゃんたちだね
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